恐山からバスを乗り継いで小一時間、下風呂温泉は大間の隣に位置する海岸沿いの硫黄泉です。こじんまりとした宿が並ぶ素朴な温泉街ですが、港町と表現する方が合っていますでしょうか、津軽海峡に面した小さい漁港が眼下に空色に輝きます。      簡素な6畳部屋から絵画のような景色を眺めていると、一人で宿を切り盛りしているご主人がお茶を運んできて、「こんなところまで観光客は来ない」と。津軽人の謙虚さを越えて自虐的に聞こえてきます。確かに、お盆のハイシーズンでも容易に予約が取れます。温泉街も歩く人は少なく、ときおり路地から猫が行き来しています。温泉に浸かりに来る人も、せいぜい県内の地元民で、遠方からの来客は少ないようです。その浴感は熱々の硫黄泉に鍛えられている感じです。    さて、温泉が目的ではありますが、何よりマグロです。お隣の大間から冷凍されていないマグロが届くのです。民宿の夕餉のような素朴な料理が並びますが、お魚はハイレベルです。お刺身はどれも地元の優れものですが、やはりマグロの中トロ・赤身は別次元でした。おそらく生涯で食べたマグロでもトップクラスです。東京の高級料理店であれば、刺し盛りは1万円に届くレべルかと思います。珍しく写真 ↓ を残しました。

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 日々、様々な宣伝や営業がDMやメール、チラシで届きます。最近、珍しかった営業ですが、寝具メーカーから「あなたに合った枕を設計できます」として、チラシが届きました。枕の厚みや固さ、角度などをカスタマイズできるそうです。日常、枕にそれ程こだわりはありませんが、興味をそそられて見積をお願いしました。

 しかし、値段がえらく張っており、コストに見合わないなぁとお断りしました。しかし、簡単に引き下がってくれません。再度、「自宅へ訪問します。枕の髙さなど調整させて下さい」と迫ってきます。それでも、「申し訳ありません」とお断りしたのですが、若い女性担当は「是非とも訪問させて下さい❤」と懇願してきます。おっさんに若い女性をぶつけてくるあたり、あざとい営業手段に思えてドン引きです。まぁこれで押し切られるお客さんも少なからずいるのだろうと思います。

 枕以外にも、ベッドなどで同じような営業を受けたことがあります。かつての家具店でしたが、目的のイスを案内いただいたのですが、その後に上手く誘導されてベッドに寝かされました。「どうですかぁ寝心地は?」と、やはり若い女性担当なのです。私の中ではこれらを「枕営業」と呼んでいます。      10月のしょっぱな、つまらない記事ですみません。    

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【事案】

バイクで信号待ち停車中、後続車の追突を受けた。前方に跳ね飛ばされ、第2腰椎の圧迫骨折となった。腰椎の安定を保つため、手術で椎体を金属固定した。その抜釘を待って、1年後の症状固定となった。

【問題点】

圧迫骨折で最大問題は、賠償交渉で逸失利益が取りづらい点です。たいていの方は半年もすれば痛みは和らぎ、通常の生活に支障がないからです。さらに、給与の下がらない公務員であることも難点となった。    【立証ポイント】

椎体の変形は明らかで認定自体に問題はなかった。逸失利益については、連携弁護士が粘り強く交渉を続けた。ケガによる部署の異動、残業・特別給与の損失など実害を丁寧に説明、書類を揃えて大台の金額まで引き上げた。弊所では、残る公務災害の特別給付の請求を進めています。   (令和8年5月)  

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【事案】

路肩に停車したところ、前方不注意の後続車に追突された。直後から頚部の痛み等、強烈な神経症状に悩まされる。   【問題点】

事故から5ヶ月後に相談を受けたが、受傷機転も整形外科への通院頻度も十分であるにもかかわらず、MRI検査など、後遺障害申請に向けて動きを全くしていなかった。   【立証ポイント】

主治医にMRI検査の紹介状を作成してもらうよう説明し、医師への伝え方も指導した。その後の後遺障害診断にて、医師と症状や診断書の内容を打合せし、等級獲得が期待できる診断書が完成した。

書類の完成が早い病院だったため、症状固定日からわずか1ヶ月後に、自賠責への申請が完了し、40日で14級9号が認定された。

最近は初回申請での認定率が芳しくなかったため、再申請も視野に入れて動いていたが、久々にスムーズな申請手続きとなった。

(令和8年8月)

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 学生時代は定期券で通学することが当然のことで、窓口に並んで購入したものです。さて、通勤に際して、定期券の購入を検討しました。    通勤範囲の料金を検索したところ・・6カ月間=103250円 です。    よく週○回以上の通勤なら定期券がお得、と計算したものです。昭和の時代は土曜日も含めて週6往復ですから、迷うことはありせんでした。しかし、週4日位となると、かなり僅差です。    例えば、1ヵ月に20日出勤 × 6カ月 =112800円。      そして、令和になって祭日が明らかに増えています。お盆休みのある8月、シルバーウィークのあった9月は、出勤日がそれぞれ16日、19日と20日を割っています。さらに、週1程度の直行直帰で出勤日は減ります。最近のサラリーマンはテレワークなどで自宅作業の日もあります。私の場合、月あたり18回位の通勤が平均と踏んでいます。    すると、1ヵ月に18日出勤 × 6カ月 =101520円。    定期券の方が高いことになってしまうのです。    通勤でバスを利用する従業員も、その計算から定期券をやめました。

   今後、定期券の需要は下がっていくのではないでしょうか。紙切符の時代は、定期券で改札をスルーする人が多い=鉄道側の利益になりました。しかし、自動改札+電子マネーの世の中では、定期券or一般乗車券に関して鉄道側の負担差は無くなったと思います。つまり、定期券を推奨する意味がないのです。このような例も、電子化による値上げと言ってよいと思います。便利さと引き換えにコストがかかっているのです。  

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 交通事故で警察に届け出をする場合、人身事故か物件事故か2択となります。ケガをすれば普通に人身事故扱いが望ましいと思います。

 何故なら、人身事故扱いとなれば、法律に詳しい司法警察官により、現場検証に次いで実況見分調書が作成され、双方の供述を取って調書にまとめ、検察に事故の調査資料を送る(書類送検)流れとなります。つまり、事故の客観的な調査が成され、公式な証拠が残るのです。一方、物件事故は、交通課のお巡りさんの簡単な調査、直後の現場検証と双方からの聞き取りで済ませます。もちろん、この作業がないと、後に事故証明書が発行されませんから、物件とはいえ届け出は必要です。と言うか、届け出は道路交通法の決まります。   <道路交通法72条1項> ・直ちに車両等の運転を停止すること ・負傷者がいれば救護すること ・道路における危険を防止すること ・直ちに警察官または警察署に事故を報告すること  これらを怠ると、刑事罰の対象になります。    さて、現場の交通課のお巡りさんにとって、交通事故の対応はその数の多さから大変です。まして、軽いケガや念のため数回通院するような事故の場合、一々人身事故扱いにするなど面倒以外の何物でもありません。かつて、お巡りさんから「保険屋さんも物件扱いでは払ってくれないの?」と言われたことがありました。もちろん、物件事故扱いでも、「人身事故届不能理由書」を添付すれば、ほぼ問題なく自賠責保険・任意保険は支払ってくれます。

 警察としては出来るだけ物件事故を推奨したい、その気持ちは分かります。軽微なケガであれば、物件扱いでも仕方ないと思います。しかし、物件扱いにしたいがあまり、被害者が重傷であっても物件扱いを推奨する警察官が存在するのです。最近、自転車(被害者)対 自動車(加害者)の事故でも、股関節の骨折で手術・入院した重傷の被害者が人身扱いを希望したところ、「人身扱いにするとあなたも刑罰を受ける可能性がありますけど、どうします?」と、物件扱いのままを勧めるのです。確かに、相手(この場合、加害者)がケガをしていれば、刑罰・行政罰を問われる可能性は0ではありません。しかし、事故状況をみれば加害者の過失が明らかに大きいので、被害者が「自動車運転過失傷害罪」に問われ、刑罰や罰金が科されるとはとても思いません。万が一問われても、不起訴の結果が見えています。

 さらに物件扱いを勧めるお巡りさんでひどいケースは、加害者がケガをしていない事故です。人にケガを負わせたわけではありませんから、そもそも「自動車運転過失傷害罪」に問われることなどあり得ないのです。損害が自動車の破損だけですと、無免許や飲酒でもない限り、通常、刑罰や行政罰の対象ではありません。交通課と言っても、この辺の知識がリアルに乏しいお巡りさんも多いのです。仮に、被害者に対して”法的にそのような可能性があること”を、立場上、事前に説明しているとしても・・威圧的に感じる人が多いと思います。    勉強不足、あるいは過剰に人身扱いを避ける為に、お巡りさんがまるで脅しのように物件扱いを勧めてくるのです。これは、結構由々しき問題と思っています。   続きを読む »

【事案】

高速道路で追突にあい、救急搬送された。両手指のしびれがひどく、症状の長期化が予想された。専門医にお連れして頚部の精査を行った。医師の判断は理学療法を続けて、緩和を図っていくこととした。並行して後遺障害認定への準備を進めた。    【問題点】

初回審査の結果は「非該当」。とくに精査した様子なく決め手の無い審査結果を、私共は「なんとなく非該当」と呼んでいます。医師から意見書を取り付けて再度、申請をすることになった。最大の問題は家庭の事情で、症状固定後の通院が無かったことである。   【立証ポイント】

こちらとしても決め手がない。丁寧に家庭の事情をなどを説明した申立書を作成、審査側に窮状を訴えた。

救急先にも医療照会がかかり4カ月を要したが、ジャッジするのはやはり人間、諸々の事情を考慮いただけたのか認定の判断が戻った。   (令和8年9月)  

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【事案】

バイクで直進中、左側の店舗に入る為、急に左折した自動車に巻き込み衝突される。左腕の尺骨を骨折、とくに左手関節の痛みが残存した。    【問題点】

TFCC損傷の診断名は疑いのレベル。MRI検査にわずかに所見が窺えたが、手術でもしないと自賠責は認めないことが予想された。   【立証ポイント】

少し長めのリハビリを続けたが、TFCC部の打ち出しを作成して丁寧に損傷を訴えた。

結果、明確な所見を否定されたが、14級9号だけは認めていただいた。

また、労災を遅ればせながら申請、特別給付金も漏れなく確保した。   (令和7年10月)    

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 全国の温泉すべてにそれぞれ個性や特徴があり、その魅力は多種多様と思っております。優劣などは、目的やその時の気分で入れ替わるものです。まるで湯に対して人間性を問うかのごとく、温泉を様々な観点から評価、愛でています。

 しかし今年、鄙びた雰囲気に引かれ、岩手県の某温泉を訪ねたのですが・・・どうも良くない。熱すぎる湯温と浴感に若干の苛立ちを感じ、鄙びた=風情とならず、宿の造りにはやや感動がありましたが居心地にはつながらず、温泉街にお店や公園もなく、ただ不便だけを感じました(山奥の一軒屋では、その覚悟で準備をしていきますが・・)。その時の私の心模様が影響しただけなのか不明です。

 なんかイラつく熱さで、浴感も肌に合わず落ち着かないのです。熱過ぎるお湯でも、大変に気に入る温泉は数多くありました。ここは、経験した数百湯の中でも珍しい印象でした。痩せ我慢してまでも入る湯に思えず、45°から43°までせっせと加水しました。

 また、温泉街に商店がなく、たった一軒の飲食店も連休中に関わらず長期休業中です。わずかなスペース、ベンチでもあれば、食事や居眠りも可能ですが、時間をつぶす場所もないのです。なんとか日帰り入浴施設で時間をつぶしましたが、そこも自販機以外の飲食はできず、休憩スペースもなく(「休憩は遠慮して下さい」の張り紙が・・)そして、ここも湯が熱すぎます。景観に目をやりますと、解体をせずに残ったかつての温泉ホテルが数軒、廃墟と化しています。もはや、肝試しのスポットでしかありません。  

玄関に「のろわれる」の落書きまで・・

   通常、温泉街の不便さなどさほど気になりません。それこそ観光スレのない自然の姿と思いますが、何故か一々気になったのです。何より、たいていの温泉には、わずかでも独特の風情や魅力があるものです。ここは、どうも好感がわきませんでした。何故でしょうか・・これは、私にとって大変に珍しい現象に思えました。  

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 腰椎圧迫骨折で11級を取っても、その後の賠償交渉では、「逸失利益は0円です」と回答してくる損保社(とくに東海日動さん)が一般的です。確かに、腰椎に変形が残ったとしても、日常生活や仕事で影響がない方が多いと思います。

 それでも、本例のように、部署の異動や業務制限など、実害を被るケースもあります。そこは、弁護士が丁寧に立証を重ねていくしかありません。弊所でも、損害を明らかにすべく、休業損害証明書と付随する書類を職場にお願いして、残業代や特別給与の損失、逸失利益の立証を下支えしました。 

逸失利益の獲得こそ立証努力が必要です  

11級7号:腰椎圧迫骨折(50代男性・静岡県)

【事案】

バイクで信号待ち停車中、後続車の追突を受けた。前方に跳ね飛ばされ、第2腰椎の圧迫骨折となった。腰椎の安定を保つため、手術で椎体を金属固定した。その抜釘を待って、1年後の症状固定となった。

【問題点】

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 本件は初回申請ですんなり認定となりました。    当たり前のことですが、できれば初回申請で認定を取りたいものです。しかし、むち打ちの14級9号はそうもいかないことが多々あります。ここ数年の傾向として、初回申請ではあっさり非該当、再請求で認定を取るケースが多いのです。

 申請日から2週間で非該当の回答・・・ほとんど郵便の往復期間です。どう考えても申請書類を精査しているとは思えません。「骨折のない打撲・捻挫などは門前払いにしておき、再請求がくるならちゃんとみましょう」との思惑に感じられます。

 交通事故数、とりわけ死亡事故の減少に反して、後遺障害の申請数が増加しています。昔は打撲・捻挫での申請など少ないものでしたが、交通事故に取り組む弁護士の増加、ネット等での情報拡大が、後遺障害申請の増加の理由と思います。そのような背景が”門前払い非該当”を生んでいるのでしょうか・・。   助かります  

14級9号:頚椎捻挫(70代男性・静岡県)

【事案】

路肩に停車したところ、前方不注意の後続車に追突された。直後から頚部の痛み等、強烈な神経症状に悩まされる。   【問題点】

事故から5ヶ月後に相談を受けたが、受傷機転も整形外科への通院頻度も十分であるにもかかわらず、MRI検査など、後遺障害申請に向けて動きを全くしていなかった。   【立証ポイント】

主治医にMRI検査の紹介状を作成してもらうよう説明し、医師への伝え方も指導した。その後の後遺障害診断にて、医師と症状や診断書の内容を打合せし、等級獲得が期待できる診断書が完成した。

書類の完成が早い病院だったため、症状固定日からわずか1ヶ月後に、自賠責への申請が完了し、40日で14級9号が認定された。

最近は初回申請での認定率が芳しくなかったため、再申請も視野に入れて動いていたが、久々にスムーズな申請手続きとなった。  

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 女子高生の言う「みんなやっているよ」は、たいてい友達2人で「みんな」になります。非常に狭い世界です。クラスの中で2人=「みんな」なのです。このように客観的な統計に基づかない、しかもサンプリングが極めて少数からの結論は多いものです。かく言う私も女子高生理論に基づけば、掲題のタイトルになります。

 今までアマチュア数十人のプレーヤーを見てきましたが、ヴォーカル、ベース、ドラム、キーボードに比べて、圧倒的にギターリストが離婚しています。2人ではなく、え~と4人です。あるギターリストですが、毎週ライブで家を空けることに苛立った奥さんに、「私とバンド、どっちが大事なの(怒)」と言われ、本当に選んでしまい離婚しました。もう数年耐えれば、「亭主元気で留守がいい」に落ちつくのですが・・。

 まぁ、様々な理由があるにせよ、狭い私の世界では「ギターリストと結婚するな」と結論づけてしまうのです。  

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 画像所見や検査数値など明確な証拠がなく、本人が痛いと言って通っているだけ・・それでも、後遺障害を認めるのが14級9号「局部に神経症状を残すもの」です。数ある障害審査の中で、この認定基準だけ特殊と言えます。

 データさえあれば、とりわけ数字で測れるものは、今後、何事もAIで判断する世の中になります。その中で、14級9号はもっとも人間の判断を必要とする等級と思うのです。本件も本人の治療状況や家庭環境など、状況から鑑みていただいたと思います。

明確な証拠のない認定・・訴えを信じるか否かは人が判断するしかありません  

非該当⇒14級9号:頚椎捻挫(50代女性・埼玉県)

【事案】

高速道路で追突にあい、救急搬送された。両手指のしびれがひどく、症状の長期化が予想された。専門医にお連れして頚部の精査を行った。医師の判断は理学療法を続けて、緩和を図っていくこととした。並行して後遺障害認定への準備を進めた。   【問題点】

初回審査の結果は「非該当」。とくに精査した様子なく決め手の無い審査結果を、私共は「なんとなく非該当」と呼んでいます。医師から意見書を取り付けて再度、申請をすることになった。最大の問題は家庭の事情で、症状固定後の通院が無かったことである。   【立証ポイント】

こちらとしても決め手がない。丁寧に家庭の事情をなどを説明した申立書を作成、審査側に窮状を訴えた。

救急先にも医療照会がかかり4カ月を要したが、ジャッジするのはやはり人間、諸々の事情を考慮いただけたのか認定の判断が戻った。   

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【事案】

信号のある交差点の横断歩道を横断中、信号無視で交差点に進入してきた自動車にはねられ、受傷した。鎖骨、肩峰、烏口突起、それぞれの骨折となった(下図参照)。

  【問題点】

事故から2年以上経ってからのご相談だったため、急ピッチで後遺障害申請をする必要があった。また、既に治療は1年以上前に終了していたため、症状固定日を遡って作成する必要があること、事故当初に比べて可動域や自覚症状もぼやけてしまった印象を受けた。なにより、鎖骨の変形癒合は微妙。   【立証ポイント】

早急に日時を調整し、病院同行にて後遺障害診断書を依頼した。理解ある主治医だったこともあり、鎖骨のわずかな外貌変形についても、診断書に落とし込んでくださった。レントゲンの打ち出しと外貌写真の打ち出しを添付し、審査に付したが12級5号は認定されず、14級9号止まりとなってしまった。

なお、本件は異議申立、紛争処理機構への申立も行ったが、14級9号認定を覆すことができず、悔しい結果となった。

(令和6年9月)

※ 併合の為、分離しています  

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【事案】

信号のある交差点の横断歩道を横断中、信号無視で交差点に進入してきた自動車にはねられ、受傷した。直後から強烈な神経症状に悩まされる。   【問題点】

事故から2年以上経ってからのご相談だったため、急ピッチで後遺障害申請をする必要があった。また、既に治療は1年以上前に終了していたため、症状固定日を遡って作成する必要があること、事故当初に比べて可動域や自覚症状もぼやけてしまった印象を受けた。   【立証ポイント】

早急に日時を調整し、病院同行にて後遺障害診断書を依頼した。理解ある主治医だったこともあり、患者の困窮点を端的に自覚症状欄に記入してくださった。ご本人のリハビリ努力の甲斐もあり、可動域制限もなく、14級でもやむなしと考えていたが、関節面の不整を認めていただき、見事12級13号認定となった。

(令和6年9月)   ※ 併合の為、分離しています  

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 手首の小指側に繊維状の靭帯が交差しているTFCC(三角線維軟骨複合体)、これのおかげで手首が滑らかに動くことができます。交通事故でTFCCが切れたり、伸びたり、骨からはがれたり・・痛みが長く続きます。究極的には手術することになりますが、損傷の程度から保存的に疼痛緩和の処置が続くケースも多いと思います。

 この保存的な処置の場合、MRI画像を観ても明確な損傷所見とならないことがあります。それが、画像から後遺障害を検討する自賠責保険であれば、なおさら「所見なし」、「(損傷は)判然としない」とみなします。陳旧性と言って、事故前から加齢で元々痛んでいた可能性もあります。つまり、TFCC損傷の立証はハードルが高い後遺障害の一つと言えます。本例の場合は尺骨の骨折を伴っていたので、その点は信憑性が保たれました。骨折の無いTFCC損傷となると、常に疑われる運命と思います。   最近は手関節の専門医も交通事故の患者を避ける傾向です。保険会社ともめるからでしょうか。  

14級9号:TFCC損傷(50代男性・神奈川県)

【事案】

バイクで直進中、左側の店舗に入る為、急に左折した自動車に巻き込み衝突される。左腕の尺骨を骨折、とくに左手関節の痛みが残存した。   【問題点】

TFCC損傷の診断名は疑いのレベル。MRI検査にわずかに所見が窺えたが、手術でもしないと自賠責は認めないことが予想された。   【立証ポイント】

少し長めのリハビリを続けたが、TFCC部の打ち出しを作成して丁寧に損傷を訴えた。

結果、明確な所見を否定されたが、14級9号だけは認めていただいた。

また、労災を遅ればせながら申請、特別給付金も漏れなく確保した。 続きを読む »

 交通事の被害者さんは、治療期間をできるだけ長く延ばす傾向です。被害事故ですから、完全に治るまで治療費を請求し続けたい気持ちはわかります。しかし、損害賠償の面から言えば、後遺症がはっきりしている時期に後遺障害申請をした方が、明瞭に等級がつきます。最悪は、中途半端に治って、等級が薄まることです。これは数百万円の損失にも繋がります。

 本件も、受傷から2年以上経過していましたので、その中途半端な回復が仇となりました。佐藤は全力を尽くしましたが、以下の結果に・・。弊所の実績に照らせば、1年で症状固定し、併合11級を狙うケガだったと思います。   症状固定は適切な時期に、できれば早く!  

12級13号:脛骨高原骨折、14級9号:鎖骨遠位端骨折、肩峰・烏口突起骨折(50代男性・千葉県)

  【事案】

信号のある交差点の横断歩道を横断中、信号無視で交差点に進入してきた自動車にはねられ、膝を骨折した。直後から強烈な神経症状に悩まされる。   さらに、鎖骨・肩峰・烏口突起、それぞれの骨折となった(下図参照)。     続きを読む »

 これだけ雨の降った9月は近年なかったと思います。湿度80~90%の毎日は精神的にも堪えます。都心の小学校では季節外れのインフルエンザなども流行っているそうです。

 生活の拠点を越谷に戻してから1カ月半が経ちましたが、傘を常備の毎日です。天気は悪いのですが、買い物や用事の際、なるべく一駅位の距離は歩くようにしています。実家周辺の町並みも大分変化が見られます。住宅やアパート、マンションは綺麗に建替えられています。店舗もずいぶん変わっています。20年以上前からある飲食店は大分無くなりました。長引く不況とコロナ、追い打ちとなった円安・物価高から、小規模店舗は生き残りに必死です。個人経営の町中華、定食屋、飲み屋はほとんど残っていません。街道沿いの大型店舗は盛況ですが、商店街は滅びる一途のようです。

 実は中小企業の倒産数は、コロナの3年間よりコロナ後の3年間が上回っています。一方、大企業の業績は全体としてはまずまずのようです。中小企業、小規模店舗の喪失はつまり、日本経済の中間層の没落になります。その中間層の多くは、上と下に分岐しますが、やはり下落する者が多いと思います。町並みを見ても、貧富の差は拡大の一途、厳しい経済状況はしばらく続くと思います。  

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 セプテンバーレイン、今年9月の長雨にはうんざりですね。うんざりどころか、集中豪雨による浸水等、水害被害者の皆様へはお見舞い申し上げます。    死亡事故などは、昔なら記録的な台風以外ではそれ程なかったと思います。現在は、線状降水帯による集中豪雨から大小、被害が多くなった印象です。ここ数年、水害が毎年のごとく保険会社の支払いを圧迫しています。記録的な台風は数年ごとにありますが、都市型の集中豪雨による水害は一年に何度も発生している状況です。そこで、そのリスク差を掛金に反映させる流れとなりました。

 火災保険の掛金ですが、全国統一のもではなく各県・市町村の危険度に合わせて等級分けがされており、掛金が違います。中でも地震保険では、発売以来、地域ごとに料率の差がありました。1~3等値に区分され、やはり都市部・密集住宅地帯の掛金が高く設定されています。「水災等地」とは最近の保険用語と思います。損害保険算出機構のHPから以下、抜粋します。     建物の所在地における水災リスクの危険度5区分に設定しており、1等地の水災保険料は最も安く、5等地の水災保険料は最も高くなっています。なお、5等地の水災保険料は、1等地に比べて約1.5倍となります。

 水災等地の設定にあたっては、外水氾濫(※1 ①)だけでなく、内水氾濫(※1 ②)や土砂災害等の水災リスクも含めて評価しているため、洪水ハザードマップ(※2)等の一般のリスク情報とは必ずしも一致しません。   ※1 ① 外水氾濫・・・台風・大雨などにより河川の水が堤防から溢れたり、堤防が決壊(破堤)したりすることで市街地等が浸水することを言います。

  ② 内水氾濫・・・市街地に降った雨が排水施設の能力不足等により河川に排水できず浸水することを言います。   ※2  洪水洪水ハザードマップ 水防法に基づき、各自治体において河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域・深さや避難情報等が示されたものです。    水災等地は2023年6月21日届出に基づいたものです。火災保険の掛金算定は、2024年10月1日以降始期から適用されています(損保ジャパン)。水災等地は、基礎データの更新状況等を踏まえ、適宜見直しを行います。   続きを読む »

 いずれ、解決後に実績ページにまとめようと思いますが、先んじて。

 頭部外傷のあった被害者さんですが、急性硬膜下血腫の診断名があり、高次脳機能障害が心配されるケースでした。幸い、ご自身の自覚やご家族の観察からもそのような兆候はなく、安心したものです。最新の画像所見も深刻ではなく、意識障害もありませんでした。もちろん、私共もあらゆる角度から障害を探しましたが大丈夫でした。そして普通に、脳損傷以外の骨折他で後遺障害申請としました。

 脳外傷の診断名があると、自賠責保険・調査事務所は、自動的に2つの医療照会(病院宛、ご家族宛)をしてきます。障害が見逃されないよう、審査側のご配慮ですから、ありがたいものです。代理請求の場合は弁護士が、「高次脳は大丈夫です」と回答して済むケースも稀にありましたが、事務的に医療照会の書類に対応することになります。無症状の場合は、ほとんど白紙回答になります。毎度、「高次脳機能障害はない」と判断するまでのルーティンと思っています。    さて、本件の認定内容ですが・・・なんと、脳外傷を起因とする「局部に頑固な神経症状を残すもの」12級13号が認定されました。    仮に高次脳機能障害はなくとも、頭痛やしびれ、その他諸症状を診断書に書いて、12級13号を計画的に取ることはあります。しかし、本件は脳損傷が起因となる症状は一切なく、自覚症状欄にも記載はありません。脳外科の先生も「何も障害がなく良かったけど、なんで診断書書くの?」との怪訝な顔でした。対して私は「骨折部の知覚障害、醜状痕のキズ計測を書いて下さい」とお願いしました。

 その結果、確実に骨折部や醜状痕に等級はつきました。一方、まったくの無症状ながら脳に出血痕があったことをもって、神経症状の認定がされたのです。後遺障害とは、まず自覚症状があってのものであるはず・・この前提と常識が崩れました。確かに、いくら自覚症状で訴えようと、画像所見や意識障害のない脳損傷など、MTBIも含め疑われて非該当となります(症状の信憑性さえあれば14級9号認定の余地は残します)。自賠責は常に、画像所見=確固たる証拠に拘るのです。本件はそのリバース版です。画像所見さえあれば、「障害はあるはずだけど?」と神経症状の12級をつけたのです。

 どこまで、画像所見だけで判定するのか・・もはや診断名も検査結果も本人や家族の訴えなど、どうでも良いのか・・と思える結果だったのです。自賠責の判断と言っても、それは審査員=人の判断です。まるでAIが判定したような、この結果に(私だけかもしれませんが)少し驚いています。    ↑ 急性硬膜下血種のMRI画像。本件はこんなに出血がひどいものではありませんでした。もっとも、これだけの血種なら、高次脳は必至となります。    

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