寝ているとき以外はほぼ業務ですが、やはり無理は続かないもの・・・パンクしないよう、上手にやり繰りしていかなければなりません。藤沢市への道中、そんなことを山崎先生とメール交換しました。
堆積した仕事を完遂して良質の記事を書きたいです。少しサボることをお許し下さい。
寝ているとき以外はほぼ業務ですが、やはり無理は続かないもの・・・パンクしないよう、上手にやり繰りしていかなければなりません。藤沢市への道中、そんなことを山崎先生とメール交換しました。
堆積した仕事を完遂して良質の記事を書きたいです。少しサボることをお許し下さい。
【事案】
トラック運転中に、並走していたトラックと接触し、受傷したもの。
【問題点】
・MRI未実施
・年齢変性であると初診の医師が必要以上に強調していた
【立証のポイント】
神経学的検査をで異常所見が得られなかったが、治療実績についてのアドバイスと、丁寧な後遺障害診断書の作成を医師に依頼したことにより、特に問題なく14級9号が認定された。
(平成24年11月
今朝の病院同行は後遺障害診断書の訂正・加筆依頼です。医師に書いていただいた診断書に修正をお願いするとき、メディカルコーディネーター(MC)や病院同行者が注意しなければならないことについて・・・
無事に医師に診断書を直していただいた後、お礼を述べて診断書を受け取って帰ります。
しかしそのままでは危険です。必ず医事課や文章課を通して診断書のコピーを病院に残すようにしなければなりません。
診断書は公的な証明書でもあります。そして診断権を持った医師しか書けません。通常患者に交付する際、必ずコピーを取って病院に残します。後で改ざんされ不正使用、悪用を防ぐためです。これはどの病院でも徹底されています。しかし修正の場合は、うっかりして修正後の診断書のコピーを医師や医事課が忘れてしまうことがあります。
するとどうなるか・・・ 後で診断書の内容が争いになっとき、相手側の保険会社や弁護士が病院に開示を求めて、修正前の診断書を入手したとします。そこで修正後の診断書と食い違うことに気づきます。
これは誰が修正をしたのか?それは被害者(側の弁護士が)勝手に修正したのでは!・・・このような疑いをもたれてしまいます。
そして疑いを晴らすため病院に修正を証明してもらうよう、奔走しなければなりません。
さらに、もし書いた医師がそのことを忘れてしまったり、転勤してしまっていたり、病院側、医事課の方々も修正のことなど覚えていないとしたら・・・
「私文書偽造等罪」(刑法159条各号)の成立です。
このような危険をはらんでいますので、こちら側(MC)が気を付けて、医師もしくは医事課・文章課に「コピー残しました?」と確認してから受け取るようにして下さい。
<トランス・コスモス健康保険組合の発表から>
保険者代表として参加したトランス・コスモス健康保険組合の美山博邦常任理事は、捻挫の症状で柔道整復に1年間通ったり、医師の診断よりも負傷部位が増えるなどの不自然な事例を報告した上で、「『手技』や『後療』の定義を明確にするほか、長期施術の実態について明らかにしてほしい」と訴えた。さらに、「国は、『給付は保険者の義務』としているが、払い過ぎた保険料の回収は『保険者の義務』としていて、保険者の財政が保護されない」と指摘し、国の姿勢を批判した。 JCOAの医療システム委員会の山根敏彦委員は、医業類似行為の広告の実態を報告。「交通事故治療」とうたっているケースや、雑誌に広告か記事かが分からないような形で文章が掲載されているケースなどを問題視した。山根氏は、柔道整復が広告に掲載できない例として、
(1)「各種保険取扱」をうたうこと
(2)「交通事故」「労災」「生活保護」を記載すること
(3) 料金を広告すること などを挙げた。
その上で「厚生労働省にも、しっかり監視するように申し入れた。違反する広告を見た場合、県の担当部局や保健所に通報するのが良いのでは」とアドバイスした。山根氏は、柔道整復師の療養費の適正化の動きが出てきたことを踏まえて、「今後はあん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費が、大きく増えていく可能性がある」との危機感も示している。 <解説、意見>
各種保険適用は×であっても、慢性的な腰痛にも親身に施術してくれる整骨院・接骨院や針鍼灸・マッサージは一定の治療機関として、その存在は欠かせません。しかし、昨年私の実家の近所に「マッサージ無料!」の広告がドンと掲示された接骨院が開業しました。チラシにも「マッサージ30分無料」とあります。それを見た父が試しに行ってみたようです。何故か健康保険証持参で。そして、お財布からは広告通りお金は払わなかったのですが、しっかり健康保険の提示を要求され、健康保険から施術料を請求したようです。(この院、後に閉院となりました) 「どこが無料やねん!」 思わず関西的な突っ込みをしてしまいました。 このような例から、柔整師の保険請求にはモラル的な問題が散見されます。とにかく柔整師の施術料請求にはトラブルが頻発しています。このエセ無料マッサージ、しかも、急性期としての治療など必要ない患者に対する施術料は、皆の健康保険の掛金から捻出されているのです。医療費の健康保険財政の問題はその支出の増大から国家の一大問題です。やはり不正・不当な請求に対しては厳しい監視が必要です。 背景には・・・「2000年から2010年にかけて柔道整復師が2万人近く増えて、5万428人となったことなどを報告。」・・・増えすぎた柔整師と競争の激化が背景にあると思います。もちろん素晴らしい技術と精神を持った先生もたくさん存在しますが、技術・モラルの低下傾向も指摘されます。それは3年間半日程度通学しただけで80%が合格する試験制度にも問題の温床があると言えます。準医療行為とはいえ、人の生命・健康にかかわる仕事なのですからそれなりの重みは必要ではないでしょうか。
とくに交通事故受傷者で自賠責保険での施術に対しては、柔整師は医師の診断・治療を経てから指示・紹介のある患者を受けもつ・・現状、この連携体制が徹底されていないように思います。柔整師は応急処置以外では疼痛の緩和が主目的のはずです。整骨院・接骨院が医師の紹介状なしに、急性期の患者の施術(少なくとも健保、労災、自賠責を使った)をすれば罰則、にまで厳しくすべきではないでしょうか。これですべてが解決するとは思えませんが、各種保険に対して、医師の初期診断や紹介状で保険治療の判断が付与されれば、無駄な保険利用の施術には抑制が効くはずです。
【事案】
自転車走行中バイクに衝突され、肩鎖関節脱臼。
【問題点】
12級レベルの可動域制限残存も、画像上の根拠が弱く、万が一の非該当を考えると変形障害の認定は外せない。
【立証ポイント】
可動域の計測で最も大切なことは被害者本人が正しい計測方法を理解していること(実は担当MCや弁護士が理解していても診察室での行動は制限されるため意味が無い)。事前に練習を重ね、本番では代償を防ぎながら正しく関節を可動させ12級レベルの数値が記載された(ただし6号は認められなかった)。
保険として追いかけた変形障害は、角度を変えて何枚も写真を撮影し、一目で骨変形があるとわかる資料を作成。最終的に12級5号確定で弁護士に案件を引き継いだ。
(平成24年11月)
JCOAの自賠・労災委員会の山下仁司委員長は、医療機関と柔道整復の受診(受療)形態について、4パターンに分類しています(少し補足を加えてあります)。
(1)柔道整復にかかった後、医療機関にかかる「経過後受診」事故と後遺症の関連性が不明なままに、患者が後遺障害診断書の依頼のために病院に再診に来るケースが「悪質」と指摘し、「施術証明書を、診断書と同様に扱う警察があるのが問題を大きくしている」と指摘。
(2)柔道整復の前後に医療機関にかかる「なか飛ばし」損害保険会社が推奨しているケースもあると言い、「診断書に『医業類似行為での施術には同意していない』旨を明記すればトラブルは避けられる」とした。
続きを読む »【事案】
側面衝突の事案。主治医とコミュニケーションがうまくいかない状況。
【問題点】
・MRI未撮影 ・主治医と仲が悪く、通院・転院の選択で悩んでいる。
【証明ポイント】
神経学的検査が丁寧な病院をご紹介して転院。同時に3テスラMRIもコーディネートして異常確認、ただし神経学的検査の結果整合性に欠ける所見。全体像として14級9号妥当か。弁護士特約が使えないこともあり自身で紛争処理センターに出かけるとのこと。対応終了とした。
(平成24年11月)
札幌からナイトフライト、漆黒の仙台空港に降り立ちました。移動日なしの強行軍です。
広瀬川流れる岸辺、杜(もり)の都 ♪ 銀杏の落ち葉踏みしめ、初冬の冷たい風をほほに受け・・・今年も数回、仙台には被害者の対応で訪れています。仙台は相変わらず優しい街です。
交通事故被害者はある日交通事故に遭遇し、痛みと治療だけではなく、精神的にも大変な苦痛を強いられています。理不尽な境遇に心が折れてしまうこともあります。今回も解決に向けて舵を切れない、袋小路の中にある被害者さんも数名いらっしゃいました。
このような方たちは転院を繰り返す病院デパート状態や、傷病名がコロコロ変わる原因不明の重症者になりがちです。そして保険会社と泥沼の交渉のあげく、相手側に弁護士がついて治療費打切へ一直線です。
むち打ちでこのようにめちゃめちゃになるなんて馬鹿げています。厳しい境遇ながら前向きに進んで行ってもらいたいのです。場合によってはカウンセラーのように被害者を励ますこと、かなりきつい物言いもしなければなりません。 今回のような出張相談会は相談者さんと一期一会になります。交通事故に負けず、しっかり立ち向かい一日も早く社会復帰を果たしてもらいたいと思います。
札幌のイケメン弁護士T先生、仙台の可愛いぃ弁護士O先生(写真は御手だけで残念)、それぞれスタッフの皆様、当地では大変お世話になりました。ありがとうございました。
随行の六本木チームの皆様、引き続き名古屋~関西~九州、頑張って下さい!
札幌を皮切りに全国縦断相談会がスタートしました。
現地は思ったより寒くなく、空気もキリリとした透明感があります。ここ北の大地でも相談の内容はそう変わりません。しかし気になったのは、「脳脊髄液減少症」を訴える方が散見されたことです。
脳脊髄液減少症とは、交通事故の外傷で脳内の髄液が漏れることにより、めまい、頭痛、不眠、耳鳴り等あらゆる不定愁訴(なんだか調子悪い)がおきる現象として報告されています。しかし、髄液漏れでそれらの症状が起こるのか否かについては医師の見解も分かれ、確固たる傷病としては非常に不安定なものです。健康保険対応になったり外れたり、傷病名もその都度変わりました。どうも政治的な匂いもしてきます。
この傷病名で自賠責後遺障害認定はありません。あくまで一過性の症状とされ非該当となるか、外傷性頚部症候群の範疇になるのか、神経系統の障害でも一番軽度の14級9号が認定されるにとどまります。何故なら、この症状を訴える患者の多くが非器質性損傷、簡単に言うと、目立った外傷がないのです。骨折もなく、脳挫傷もなく、単なるむち打ちで発症する方が多いのです。
この症状、最近首都圏では減ってきました。保険会社がその傷病名での治療費支払いを拒絶すること、自賠責が認定しないこと、ふたたび健保対応が可能になったこと・・・様々な要因からちょっと下火になったようです。変わってMTBIが台頭してきましたが・・・脳脊髄減少症の患者がMTBIに転向した? なんか釈然としませんね。
この脳脊髄液減少症を訴える、もしくは診断された被害者さんが札幌、仙台でちらほら・・・首都圏と地方で時間差?のように感じました。
行政から障害として認定されていない、医師の見解が定まらない、確固たる傷病として認められていない・・・これらは医学的な研究を待たねばなりません。医学に限らず解明されていないことは多いのです。このような立証作業はUFOやお化けの存在を追うようなものです。
「北の大地に(交通事故外傷の)亡霊を見た」 気分です。
明日に続く
【質問】 MRI検査をすべきとのご教示ありがとうございます。主治医に相談したところ、「閉所恐怖症はないですか?」と聞かれました。私は閉所恐怖症なので、検査できるか不安になりました。どうしたらよいでしょうか?
【回答】
MRIは筒状のトンネルに入り、30分もじっとていますので、確かに苦痛です。しかし最近国産メーカーで解放感のあるマシンが開発、普及が進んでいます。日立メディコの製品で開放型と呼ばれています。ちなみに大手フィリップス社も開発・発売しています(2億円らしい)。 難しい説明を避けますが、MRIは磁気を体に通し、体の成分が磁気に反応する様子を写します。したがってトンネル型は大きい円形の磁石の中に入り、磁気の中に体を通すイメージです。対してオープン型は、より強い磁気を体の一部に放射して写しこみます。
医師に開放型(オープン型)を導入している病院の紹介を受けるとよいです。もし探せなければ私からも紹介可能です。
昨日は六本木相談会で、10名の相談者を担当させていただきました。弁護士、メディカルコーディネーター、行政書士、保険調査員、各分野のプロフェッショナルが総力をあげて対応しました。
今回珍しい事例がありました。それは舟状骨骨折とTFCC損傷が右手首に同時に受傷、そして左手首にTFCC。手首の受傷では小指側を痛めるTFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷:さんかくせんいなんこつふくごうたいそんしょう)、親指側を痛める舟状骨骨折のどちらかのケースになりますが、両方が併発しているケースは初めてです。また舟状骨は破裂骨折をしており、2か所の亀裂を確認しています。この場合、癒合状態が後遺障害の程度の大きなポイントになります。
今日は山梨県都留市の病院へ。診断書の修正と画像の請求ですが、医師・病院の協力で即日完了しました。埼玉から高速で往復5時間ですが、病院滞在時間はわずか45分、周囲の山にはちらほらと紅葉が・・・このまま帰るのはもったいない!ということで依頼者さんから教わった日帰り温泉に強行入浴を果たしてまいりました。久々の温泉シリーズUPです。
アルカリ性単純泉です。PH9.91の強いアルカリ性の泉質ですが、数字ほどのヌルヌル感はなく、浴感はさらっとしています。香りはやや粘土臭。浴槽は温度別に42°、40°、35°、一番熱くても42°、そして35°は源泉槽です。長時間浸かることができます。 身体・精神共にリラックスをもたらす湯でした。
●泉質 アルカリ性単純温泉
●効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復
およそ1時間の入浴後、すっかり陽の落ちた山梨を後にしました。
【事案】
歩行中に対向車にはねられ、田んぼに転落し受傷したもの。
【問題点】
神経学的所見正常。画像所見正常。その中での症状残存を立証する必要があった。
【立証のポイント】
間違いのない後遺障害診断書の作成について医師にご協力を仰ぐ。無事に14級9号が認定される。
(平成24年11月)
【事案】
瓶の蓋が開けられない、など左手指に強い痺れを訴えていた
【問題点】
自覚症状としては中心性脊髄損傷に近い症状を訴えているが、有力な画像所見が得られないのが最大の問題点であった。
【立証ポイント】
頚椎の専門医をご紹介し、中心性脊髄損傷の可能性を徹底的に検査していただいた。しかし、画像、MMEP、SEPいずれの検査も異常所見なしで、中心性脊髄損傷の立証は難しい状況となった。あとは主治医に現在の症状をなるべく丁寧に後遺障害診断書に落とし込んでいただき、日常生活状況報告書も作成して申請を行った。しかし、14級9号の認定であった。
(平成24年11月)
ロキソニン、リリカにつづきトラムセットについて。トラムセットも痛みをおさえるお薬です。慢性疼痛や抜歯後の痛みに用います。私はこの3薬を勝手に「痛み止め御三家」と呼んでいます。
【適用】
一般的な鎮痛薬では十分な効果が望めない痛み、たとえば しつこい腰痛症や変形性関節症関節リウマチ、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害性疼痛、線維筋痛症、あるいは骨削除を必要とするような難治な抜歯後などです。
交通事故の治療では最初から服用されることは少なく、ロキソニンやリリカで効き目がない、副作用がある場合などに、交代して登場します。医師によってはその副作用から、やや敬遠される薬でもあります。 【薬理】
2種類の有効成分からできている鎮痛薬です。第一の成分はトラマドール(トラマール)。オピオイドと呼ばれる特殊な鎮痛薬で、ふつうの鎮痛薬が効きにくい神経痛などによい効果を示すのが特徴です。麻薬系オピオイドの代表はモルヒネです。モルヒネに比べれば作用がおだやかで副作用も少ないと言われています。
もう一つの配合成分は、昔からあるアニリン系解熱鎮痛薬のアセトアミノフェン。こちらは、痛みの神経に働きかけ、痛みに対する感受性を低下させて痛みをしずめます。必ずしも強力とはいえませんが、安全性が高く、各種の痛みに汎用される良薬です。処方薬としてはもちろん、一般薬の多くにも採用されています。
これら2成分がいっしょに作用することで、鎮痛効果の早期発現、効果増強、作用時間の持続がはかれます。 【副作用】
通常、1日4回、1回1錠です。服用間隔は4時間以上空ける必要があります。アスピリン喘息(鎮痛薬や解熱薬で喘息発作を誘発)のある人は使用できません。てんかん、胃潰瘍、血液の病気、肝臓病、腎臓病、心臓病、喘息など、その病状により使用できない場合があります。市販のカゼ薬や解熱鎮痛薬の多くにアセトアミノフェンが配合されています。この薬と重複することになりますので、これらとの併用は危険です。
また、抗うつ薬と飲み合わせると、セロトニン症候群やけいれんを起こしやすくなる可能性があります。当然ですが飲酒は控えます。多量のアルコールにより、めまいや眠気、肝障害、呼吸抑制などの副作用がでやすくなります。重い副作用として、けいれんと意識消失が報告されています。めったにないと思いますが、もともと てんかんや脳に病気のある人はより注意が必要です。
また、長期服用中に急に中止すると、イライラ、興奮、不安、不眠、震え、吐き気や嘔吐など反発的な症状が現れることがあります。モルヒネのような依存性も指摘されています。したがって、トラムセットを「麻薬系?」と呼ぶことがあります。もっとも鎮痛剤の多くは麻薬と成分が同じなのですが。