医師面談を長く続けておりますと、様々なエピソードが積み重なってきます。当然、ほとんどの医師は普通にご対応下さり、とくに問題は起きないものです。しかしながら、面談拒否や明らかにおかしな先生も少数ながら存在します。医師も人間なので、それぞれ個性があって然りです。
今回、ご披露するケースは、医師から「出禁な」と言われたケースです。この背景てすが、患者さんが自らのケガの精査の為、方々へセカンドオピニオンを求め、その紹介状を何度も主治医に頼んでしまったのです。

確かに医師にとって、ドクターショッピングと言って方々の病院へ行きたがる患者はやっかいで面倒なものです。この患者さんは、ある大手法人弁護士事務所に依頼しており、担当弁護士の指示で検査を他院に求めていたのです。ところが、その弁護士は具体的な検査内容やそれが可能な病院を知らず、ただ乱暴に「他の病院で検査をしてもらって下さい」と紹介状を乱発させたのです。それで主治医から嫌われ、にっちもさっちもいかなくなりました。この弁護士への信頼も揺らぎ・・・弁護士交代に至りました。
その後、交代した弁護士から秋葉に依頼がありました。いつも通り、丁寧に症状と画像を精査しました。この所見からは、○○の専門医の診断が必要と判断し、それが可能な○○病院へ誘致することにしました。そして、すでに機嫌を悪くした主治医に、再度「最後にもう一院の紹介状をお願いします」と平身低頭、お願いに病院同行したのです。

病院はすでに塩対応ですから、なかなか診察の許可がおりません。直接、医師と話ができないので、秋葉は医療事務員を通じて、粘り強く事情の説明を続けました。その結果、2回目の同行でようやく診察が叶いました。不機嫌を通り越して、ぷんぷん(怒)の主治医ですが、「紹介状を書くのはこれが最後だが・・」なんとか応じていただきました。 次いで、
「出禁な」
キャバクラなど水商売で聞くセリフでしたが、まさか医師からとは・・・何かおかしくなってきました。
その後、誘致先の専門医による検査と診断を経て、無事に後遺障害診断書が完成、等級認定に至りました。本件を総括しますと、不案内な弁護士の闇雲な指示で、主治医に迷惑をかけ、事件が迷走してしまったと言えます。たとえ法律の専門家とは言え、医療知識と地域の病院情報、何より人の機微がわからないと、上手くいかないものです。幸いにも秋葉の介入により、水際で助けることができました。本件の被害者さんは、この病院出禁と引き換えに解決に向かっています。





