本日はめずらしく、内臓系の病院同行でした。内臓系の障害を追う業務は多くありません。事務所の実績を見ても症例少なく、久々に新しい分野を開拓です。

 本件被害者さまにとって、自らのケガ・後遺障害がそれ程珍しいものか、見当などつきようもありません。受傷以来、治療のことで精一杯、相手損保との賠償交渉まで対応が必要ですから、悪戦苦闘の連続だったと推測します。
 
 「私のケガはそれ程、珍しいのですか?」
 
 臓器腹部の後遺障害に対して、そのような質問を頂きました。一般的に程度にもよりますが、臓器の損傷は手術で回復します。また、肺、腎臓、睾丸、精巣・卵巣などペアになっている臓器は片方がやられても、やや低下はありますが、機能を保ちます。胃や肝臓も一部切除した、などよく聞きますね。

 双子のじんぞうくん

 
 そのせいか、後遺障害の等級も低めに感じます。例えば「1つの睾丸を摘出」で、13級相当です。去勢?≒片玉喪失で、むち打ち14級よりたった一つ上です。思わず悲鳴を上げたくなります。

 逆に、代理店時代の重大事故例ですが、内臓破裂で2名命を落としました。大動脈損傷によって腹腔内に急激な大出血を起こすと、ショック症状で簡単に心臓が止まってしまうのです。内臓損傷は死亡か完治か大小の症状が極端で、中間の後遺障害が圧縮されている印象です。
 
 本件も、いずれ実績にUPできるよう、しっかり対応を続けたいと思います。