【事案】

自動車にて一時停止中、後続車に追突され、負傷。直後から頚部痛等、強烈な神経症状に悩まされる。

【問題点】

相談を受けた受傷4ヶ月で、既に相手方から治療費が打ち切られており、ご本人も仕方がなく治療を終了しようとしていた。また、物件事故扱い、持病によりMRI検査を受けることができないなど、問題が山積していた。
 
【立証ポイント】

まだ症状が残存しているということだったため、打切り後は労災に切り替えて治療を継続する方針とし、会社との調整を図った。また、MRI検査が出来ないと言われていた点については、造影剤を使用したもののことであったことが判明したため、すぐさまMRI検査を手配した。

治療継続とともに症状も改善していき、常時痛はなくなったということだったため、半年経過後にすぐ後遺障害診断を実施、症状固定とした。主たる整形外科医は、以前お世話になったことのある「迷医」だったため、医師面談はせず打ち合わせのみで進めた。

どちらに転んでもおかしくない事案であったが、珍しく「迷医」からあがってきた診断書に信憑性があると感じたのか40日の審査にて14級9号認定となった。通院回数や受傷機転、画像所見、自覚症状など、全ての項目において平均以下ではあったが、相手保険会社もびっくり!の大逆転劇となった。

(令和3年11月)