市場が移転した豊洲埠頭は道幅広く、周囲を億ションに囲まれた新しい街です。本日はこちらに病院同行でした。やや潮風を感じます。      最寄り駅はゆりかもめの市場前です。セカンドオピニオン外来でしたので、予約通りにスムーズに受診できました。ビル内の新しい病院ですが、院内は従来の病院とかけ離れたもので、ホテルのような内装でした。    さて本件ですが、開放骨折を伴う難治性の骨折の治療は、時間がかかります。ひと昔前なら切断肢のレベルだったと思います。専門医の説明によると、骨癒合が進むまで、変形を矯正する為の再手術はしばらくできないそうです。しかしながら、変形・湾曲した長管骨は再骨折の可能性が高く、再骨折すれば直ちに骨の形成術が可能となるそうです。    難治性骨折の治療は長期戦です。幸い労災治療なので、相手保険会社のプレッシャーは弱く、じっくり治療を進め、再手術と症状固定の前後やタイミングを検討することができます。本件は相手が一方的に悪い事故ながら、労災治療のメリットを活かしています。  

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 左右の瞳の色が違う、一瞬、異様な印象を受けますが、実に魅力的です。交通事故外傷で、眼球の障害は珍しい部類に入ります。強いてあげると、虹彩離断があります。    外傷による眼球の障害 👉 虹彩離断(こうさいりだん)    オッドアイには先天性と後天性があります。外傷によるものは、後天性になります。虹彩離断は手術である程度の改善が見込めます。しかし、視力や視界に問題がなければ、そのまま(保存療法)もあるようです。    猫ちゃんによくみかけます。ワンちゃんでは、シベリアンハスキーに多いようです。  以下、少し調べてみました。   <Wikipediaさま、その他文献より>   (1)概要

 虹彩異色症(こうさいいしょくしょう)、英語ではヘテロクロミア(Heterochromia)は、左右の眼で虹彩の色が異なる、もしくは、一方の瞳の虹彩の一部が変色する形質のこと。俗にオッド・アイ(odd-eye)とも呼ばれる。名称だけでなく発症割合としても、ヒトよりもイヌやネコが発症する場合が多い。

 ネコの場合、日本では、一方が黄色(銅の色)、他方が青色の虹彩を持つ場合、金目銀目とも呼ばれる。白猫に多く発症し、青色の側に聴覚障害を併発している場合もある。タイ王国では「白い宝石」を意味する「カオマニー(Kaomani)」の名で呼ばれ、瞳については特に「ダイヤモンドの瞳」と称される。イヌの場合、シベリアンハスキーに限っては虹彩異常ではない。

 ヒトの場合は、先天的な特徴として現れるほか、ワールデンブルグ症候群、まだら症・ぶち症(英語版)等の遺伝子疾患、後天的にはホルネル症候群、虹彩毛様体炎、緑内障、または、虹彩萎縮や、放射線などによる虹彩の損傷等の要因によって現れる。また、先天性虹彩異色は白人に多いという傾向が指摘されている。また、虹彩異色毛様体炎等によっても、両方の虹彩の色が異なったりする。   (2)オッドアイになる原因

 左右の眼のメラニン色素の量の違いです。眼のメラニン色素の量が異なる場合に生ます。

① 先天性の場合

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 神社仏閣を詣でる趣味はありませんが、歴史ある建造物の雰囲気は良いものです。パワースポットと言うよりは、穏やかさを感じます。私の脳内は、アドレナリンではなくセロトニン、いえオキシトシンに近いようです。松本行きでは毎度通り過ぎる下諏訪温泉、今回はここに。

 やはり、目的は温泉です。目的地は秘湯の会の宿でもある毒沢鉱泉です。下諏訪駅からおよそ50分、てくてく住宅街の坂道を登って行くと、突然現れた山道の急坂を登り到着です。噂で聞いていた、渋いレモン味の酸性の鉱泉に浸かりました。加熱槽と源泉、交互に温冷浴がミッションです。 続きを読む »

 健康診断で唯一、異常の指摘を受けているがLDLです。いわゆる悪玉コレステロールと言われているものです。この数値が高いと、血管内にプラークが生じ、血管が狭く固く(動脈硬化)してしまい、心筋梗塞や脳梗塞に繋がります。つまり、脂質異常症は、警戒すべき成人病の一つです。

 脂質異常症は、それが自覚症状として、なんらかの発症を得ることがなく、静かに体を蝕むサイレントキラーの一種と呼ばれています。今年の数値は170でした。ここ数年、高値のまま、やや下がってきてはいます。その基準値ですが、119以下を推奨されています。また、140以下なら問題ないとの文献もあります。そして近年の研究結果から、LDL単体の数値だけでなく、HDLとのバランスや中性脂肪の数値と並べて、総合的に判断すべきとされています。

 確かに医師の判断にも幅ができたようで、140超えたら即スタチン服用としない傾向です。その人の体質や、家族の血管系の疾患なども加味して、200未満なら、食事と運動、生活習慣の改善で足りると判断する医師も多いようです。また、高血圧や糖尿病の人は、血管へのダメージがダブルでうなぎ上りで危険度がぐっと上がるそうです。その場合は服薬がより推奨されます。私の場合、20代から現在まで、血圧や中性脂肪が標準値よりもかなり低いので、医師は「それほど危険視する必要はない」とのことです。

 また、LDLが豊富な食品として卵の黄身がありますが、食生活上、控えるよう指導されていたことも、過去のものです。LDLの70~80%は体内で生成されるもので、食べ物からの影響は少ないことが分かってきたからです。脂質や油ものを控えることは変わりませんが、総合栄養食として優れた卵を控える必要など、余程に過剰摂取しない限りないそうです。

 このように、健康診断の数値をどう判断するか、薬の処方、長じては生活習慣の改善とその取り組み方まで、エビデンスは日夜変化しているのです。ただし、来年はLDLを140アンダーにするよう、日々取り組みたいと思います。    

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 ざっくり、血液検査のことを指すものと解釈していました。観血的手術の際、術前検査で血液を調べ、数値が問題なければ手術、との流れでしたので。

 誤解があってはいけないので、少し詳しく調べてみました。   (1)CRPとは

 Cリアクティブプロテインという、たんぱく質の一種を指します。体内で炎症が起きたり組織細胞に障害が起こると、このたんぱく質が増えます。検査の数値から、どの臓器に異常が起こっているかまではわかりませんが、炎症状態の経過を知るには重要です。検査値が非常に高い場合は、結核などの慢性感染症、関節リウマチなどの膠原病、心筋梗塞、肝硬変、悪性腫瘍などが想定されます。軽度の上昇はウイルス感染症、内分泌疾患などが考えられます。CRPの基準値は0.30mg/dL以下となります。   (2)CRPの異常値が出た場合

 CRPが高いときは、まず原因を調べます。関連する検査として、白血球数・白血球分画・フィブリノゲンなどです。正確な病態を把握するためには、他のいろいろな検査や自覚症状、診察などから総合的に判断していきます。CRPは年齢とともにわずかに増加するもので、喫煙者は非喫煙者より高値を示します。また、妊娠後期でも増加します。風邪など、細菌・ウイルス感染後でも高値を示しますので注意が必要です。    経験上、開放骨折と言って、折れた骨が皮膚を突き破った場合、MRSA・感染症に対する警戒が続きます。開放骨折の患者へは、CRP検査がしばらく繰り返されます。熱でも出た場合、医師の警戒はMAXとなります。  感染症にならないよう、手術前の血液検査でも確認必至の数値なのです。  

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 本日は神奈川代協の総会でした。毎年恒例となった賛助会員による「会員特典祭り」と、続く「意見交換会」に参加して参りました。今回も熱気あふれる交歓会となりました。

 他県の代協さんとの最大の違いは、多くの業種が賛助会員として参入している点です。おそらく、損保代理店にとって有用となる、自動車販売・買取業、諸士業、その他関連企業、そのネットワーク構築において、代協さんが音頭をとっているのです。これだけでも、代協に入るメリットと言えます。

 また、今年はビックネームが連なっています。新年会に小泉 進次郎 大臣、今回の意見交換会では、フォークシンガー辻 香織さんによるミニコンサートが挿入されました。CM「ちゃおちゅーる」の歌をフルで聞けました。写真はCD購入してにっこりと、会場の様子(執行部の皆様、かぶりつきです・・ノリが良いのです)。

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 例えば、頭部外傷と共に額に裂傷があり、救急搬送後、直ちにキズだけは縫合したとします。その後、形成外科等にかからず、脳外科に入院しました。並行して形成外科を受診する可能性はありますが、経過観察や抜糸程度なら、脳外や整形でも処置が可能です。半年後、顔面・醜状痕を後遺障害診断書に記載頂く場合、形成外科にかかっていない・・主治医が不在となります。

 さて、この場合、誰に醜状痕の記載をお願いすることになるのでしょうか? このようなケースが最近、生じました。これまでは、継続して治療をしてきた整形外科の先生が、ついでに額の傷を計測・記載下さったものです。事故外傷であることが明らかな場合、とくに問題はなかったと思います。ところが、傷の縫合を救急救命科で行い、即に転院した場合は、転院先の医師が「額の傷? ここでは診てないので書けない」事に繋がるのです。

 本件の顛末ですが・・傷についての主治医が不在なので、救急救命の診療記録をもとに、同科で記載の流れとなりました。最初に縫っただけで、その後の経過をみていないので、本来、後遺障害の判断はできないはずですが、そこは、事務方に「写真で判定しますので」と申し伝え、記載の流れとなりました。    このように、後遺障害に関する診断書は、スムーズにいかないことがあります。だからこそ、秋葉事務所の必要性があると思っています。  

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 後遺障害14級9号「局部に神経症状を残すもの」の逸失利益ですが、地裁での相場は5年がMAXで、交通事故紛争処理センターでも5年が限度のようです。これは、弁護士が相手保険会社に5年MAXで請求した結果です。それ以前に、相手保険会社はまず2~3年での提示をしてくるものです。被害者自らの相対交渉では、なかなか5年に及びません。そこで、裁判あるいは弁護士を介しての交渉か、紛争処理センターの斡旋に付すわけです。

 もちろん交渉事ですから、相手との交渉で年数が決定されるものです。その交渉において、”5年が相場”を厳格に捉え過ぎている弁護士がみられるので、「逸失利益を〇年まで伸ばせないか」一提案をすることがあります。個別具体的な事情に沿って逸失利益を算定する必要があるからに他なりません。

 個別に症状をみて、それが重い場合ですが、痛みの程度はなかなか数値化できません。「すごく痛いから10年です」との物言いでは通りません。10年は12級13号「局部に頑固な神経症状を残すもの」の相場です。そもそも12級は、画像や検査数値の基準を満たさねば認定されません。しかし、複数の14級の場合はいかがでしょうか? 頚椎捻挫で14級、膝の痛みで14級、これらは併合14級となります。複数の等級から合わせ技一本!で繰り上がるのは13級以上の場合で、14級はいくつ認定されても、14級のままなのです。これは自賠責保険のルールです。しかし、首も足も痛い、これでは苦しみが2倍ではないですか!

 繰り返しますが、個別具体的な事情を鑑み、民事上の損害賠償を請求する場合、やはり、個別の事情から年数を主張すべきと思います。弁護士であれば、その交渉ができるはずです。今までも、連携弁護士の粘り強い交渉から、5年を超える逸失利益を取ったことが何度かありました。秋葉事務所としては、綿密な医療調査から14級9号を複数取る為の後遺障害診断書を仕上げます。それはそれは丁寧な作業です。一つの実例を以下、掲載します。少し古い実績ですが。  

14級9号:右足母指剥離骨折(30代男性・千葉県)

  【事案】

バイクで直進中、交差点で対向右折自動車と衝突。転倒し右足の親指を骨折する。   【問題点】

母指の癒合状態は良好であるが、剥離骨折は何かと不具合が残る。幸い可動域に障害は残らなかったが、鈍痛や違和感が残存する。それを訴えた診断書が望まれるが、医師は面談を頑なに拒否する。癒合が良好で、何も自覚症状を訴えなければこの障害は非該当となってしまう。   【立証ポイント】

主治医に手紙を書く。数度の手紙で自覚症状を丁寧に説明する。指が非該当になった場合の保険として、頚椎捻挫の訴えも正確に記載していただく。結果、指と頚椎でダブル14級9号。面談叶わずともマメな手紙でこちらの誠意が医師に伝わったと思う。

ちなみに後の賠償交渉で逸失利益7年を勝ち取る。頚椎捻挫だけであれば、余程のことがない限り逸失利益は5年が限度。これも弁護士と気脈を通じた立証作業での好取組例と思う。   (平成25年1月)  

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 たまに相続業務のご依頼を受けます。年に1回位ですが。    相続人間で争いとなる場合は弁護士の仕事です。しかし、とくに争いなく、法定相続分で決着がつく場合は、相続人の特定のために戸籍など書類集めと、相続分割協議書の作成で済みますので、行政書士で足りることになります。

 たまにのご依頼ですが、時間と手間暇が膨大となるのは、兄弟への相続かつ代襲相続の件です。今現在、取組中です。また、行政書士登録をして、最初の相続のご依頼もこのケースでした。代襲相続とは、相続人(遺産を受け取る人)がすでに亡くなっており、その子が受け取ることです。多くの場合、相続人の配偶者や子が存在すれば、相続人の特定はそれで終わります。子供さえいれば、その子がすでに亡くなっていても、代襲で孫が受け取ることになります。ある意味、簡単な流れです。

 しかし、奥さん&子供さんがいない、生涯独身かつ子なしの方は、まず親が相続人になりますが、亡くなった被相続人が高齢者の場合は、すでに親御さんも逝去していることが普通です。すると、今度は兄弟姉妹が相続人となります。その兄弟達も健在ではない場合に、その子に代襲相続が発生するのです。つまり、甥や姪に財産が相続されることになります。よく会ったこともない叔父さんが亡くなって、遺産が転がり込んだケースです。      亡くなった方の甥や姪を全部調べるために、市役所に出生から死亡までの原戸籍を含む戸籍謄本の収集作業が延々と続きます。これだけでも数カ月はかかります。また、遺産を受け取る甥や姪さん達に分割協議書に実印を押してもらうまで、これも順調にいかないことが予想されます。まず連絡先を調べること(たまに遠方、海外もありました。行方不明もありそうです。)、そして、それぞれに事情の説明とご理解を得ること、実印と印鑑証明書をご用意頂くこと、その人数が多ければ、膨大な手間と時間がかかるのです。    現在は子供の数が減っていますので、昔のように兄弟が大勢いるケースは少なく、相続業務はスリムになると思います。一方、生涯独身の人が増加していますので、兄弟姉妹への相続やその子への代襲相続が予想されます。その点は面倒になるかもしれません。  

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 報道でご存知と思いますが、小学生の列に突っ込んだ2人組による、ひき逃げ事件です。実は、全国の統計上、1日平均10件はひき逃げが発生しています。死亡等、大きな事故でなければ、一々マスコミは取り上げません。今回は下校中の小学生の列だったので、取り上げたと思います。

 「まぁ、ひどい運転者ですこと」、巷では非難の声が上がります。しかし、交通事故の仕事に30年以上も携わっていますと、実にひき逃げは多く感じます。とりわけ、外国人ドライバーによる無保険、ひどいと無自賠責、おそらく不法滞在もあり・・その結果からか逃走は決して珍しいものではないのです。せめて、自賠責位は入っていることを祈ります。もしくは、被害児童の親御さんが自動車保険の人身傷害に加入があれば、そちらを頼ることになるかと思います。   <NHKニュースさまより>

埼玉 三郷 小学生ひき逃げ事件 車の同乗者か 1人から事情聞く

 埼玉県三郷市で小学生4人がけがをしたひき逃げ事件で、現場から逃走した車に同乗していたとみられる1人から警察が話を聞いて、当時の状況の確認を進めていることが捜査関係者への取材で分かりました。一方、運転していたとみられるもう1人は所在が分かっておらず警察は引き続き行方を捜査しています。  14日、三郷市でSUVタイプの乗用車が小学生10人ほどの列に突っ込み、6年生の男子児童4人をはねてけがをさせたあと逃走しました。警察がひき逃げ事件として捜査を進めたところ、逃走した乗用車が15日、現場から2キロほど離れた住宅の駐車場で見つかり、押収されました。乗用車には事件当時、2人が乗っていて、運転していたとみられる1人は今も行方が分かっていませんが、同乗していたとみられるもう1人についてはその後、見つかりすでに警察に任意で事情を聞かれたことが捜査関係者への取材で分かりました。警察は、引き続き、話を聞いて当時の状況の確認を進めることにしています。また、逃走した乗用車は中国籍の男性が所有していて、この男性と連絡がとれていないことも新たに分かりました。警察は運転手とみられる1人の行方を捜査するとともに、所有者が何らかの事情を知っている可能性があるとみて、所在の確認を急いでいます。

車が見つかった駐車場近くの住民「何度か見かけた」

 車が見つかった駐車場の近くに住む90代の女性は「事件に関わった車が路肩に止まっているのを何度か見かけたことがあります。2人組の男性が乗っていたと思います。2人で何か話しながら降りてくることもありました。この近くにも小さな子どもが住んでいるので、怖いなと思います」と話していました。  

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 いやぁ、北海道から九州沖縄に至るまで、弁護士事務所と連携しているのは本当です。信じて下さい。

 多くの士業が、宣伝上の大風呂敷で「全国対応します!」とうたっていますが、本当に各都道府県に支店を置いている弁護士事務所など、ほんの数事務所です。全国対応の実際は、郵便やzoomなど通信で対応しているに過ぎません。だからこそ、冒頭の「信じて下さい」となります。

 今年に入り、北海道と福岡からの依頼が入りました。郵送でやり取り可能なわずかな手間だけお手伝いするとして、やはり、当地の連携弁護士に頼ることになります。その点、全国各地の弁護士先生に対し、電話一本で話を通すことができます。これで、当地のご依頼者さん達も安心です。全国の弁護士先生との連携も、かつての案件のやり取りはもちろん、交通事故の勉強会などを通して構築した人脈です。    全県には及びませんが、主要都市ならまずOKです。  

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 業務と無関係に、温泉はじめ旅の記録も記事にしていますが、旅に関する私見を一つお話したいと思います。    私が初めて旅に出たのは、大学に入ってすぐでした。ネットのない時代でしたので、入学後から情報は書籍から集めました。計画をはじめて3カ月、夏休みに入ってすぐに香港へ飛びました。そのせいで剣道部の入部は秋からになりましたが。当時の香港は中国へ返還前で、香港に滞在中に中国のビザを取得して陸路、深圳に入りました。現在は近代的な鉄道が敷かれ、なんら不自由のない移動ですが、その時は国境だったのです。自動小銃を持った兵士が並ぶ、国境をてくてく徒歩で移動して2か所のイミグレーションをくぐりました。そこから中国をおよそ2ヶ月で回ったのですが、同じバックパッカー達の中で19歳の私はどこへ行っても最年少でした。

(↑ このトルコから長らく外国行は中断しています)

   大学の仲間からは、一人旅では寂しくないか? 言葉は? なにゆえ中国へ? などと奇異の目で見られたものです。さて、タイトルの本題ですが、旅行には様々な形があると思います。私見ですが、基礎となるのは、やはり一人旅です。一人は自由です。行動を相談すべき相手もいなく、誰かに気を遣うこともなく、実に気ままに行動ができます。普段、生きていくうえでは、仕事や学業、友人・家族・親類や近所付き合いも、常に周囲との協調が強いられています。せめて、旅の時間は自由気ままで通したい、”自由こそ旅”とすら思うのです。

 もちろん、仲間や家族と一緒の旅行も、様々な体験を共感できることで、楽しく価値のあるものです。ただし、行動には常に団体行動、つまり、人に合わせる協調性が原則となります。お互い自分の好みで身勝手に行動はできません。よく、仲の良い友達同士で旅行へ行ったが、意見が分かれてギクシャクした、帰ってきてからなんかモヤモヤが残った、その最たるものが成田離婚ではないでしょうか。つまり、これは一人旅と団体旅行を混同した結果なのです。

 両者は同じ旅でありながら、性質が違うのです。自分の時間を自由に過ごす、言わば、自由人と化すのが一人旅です。対して、誰かと一緒の旅行は、お互いの関係性を主題に、共感や絆を重視するものです。だからこそ、どちら派かと志向を分けるものではなく、それぞれ別物と捉えるべきと思います。

 私も一人旅に固執しているわけではありません。誰かと一緒になる場合、わりとホストに徹して、相手を優先しています。相手の喜ぶ姿など、それはそれで楽しいものです。一方、自由人になりたい時は、一人で出かけるのです。また、一人旅は決して孤独ではありません。旅先での偶然の出会い、宿でもバックパッカー仲間とつるんで、ご飯に行ったり、目的地が一緒の場合、プチ同舟したりと、却って一人になりたい時すらあります。自由人は、単独行動も団体行動も、選択が自由ですから。  

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 朝から東松山、そこから所沢へ。いずれも、わたしにとっては初めての病院でした。

 1件目は、以前在籍のスタッフが7年前に同行した整形外科です。その当時の情報が残っていました。それは、大変にありがたいことで、何かと事前準備をすることができます。このアドバンテージ、他事務所には絶対負けないはずです。    秋葉事務所では、15年間に数百に及ぶ、各地域の病院情報が集積されています。その病院の診察の流れ、書類手続きや院長先生の性格まで・・これらは病院同行に大変役に立つものです。依頼者様をスムーズに等級申請まで導くには、病院情報の蓄積が欠かせません。これが事務所の売りでもあるのです。

 

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   ついに壊れた。診断名は、肩関節脱臼、肩鎖関節脱臼(GradeⅤ、棘上筋他、主要肩腱板の全断裂)。10年以上、活躍してくれた鎖骨の骨格模型ですが、やはり、その使用頻度に加え、関節をグリグリ動かすものですから、傷みやすかったと思います。

 買替ですが、このデラックスモデルは結構な値段です。在庫一掃の為か、安売りセールを待っています。  

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【事案】

自動車の助手席に搭乗中、後続車の追突を受けたため、負傷した。直後から頚部痛、左上肢の痺れ等、強烈な神経症状に悩まされる。   【問題点】

事故から1週間後に縁あってご相談を頂くことができたため、適切な治療・保険請求方針を設計することができたが、事故前から腰部の症状でかかっている整形外科への通院だったため、既往症が気になった。また、担当する理学療法士から「150日が経過すると、リハビリ回数に制限が出る。」と言われ、予約が取りにくくなる可能性を秘めていた。   【立証ポイント】

既往症については、診断名に加えず、主たる頚椎の症状に特化してリハビリをしていただくこととした。また、「150日~」という問題については、医師への伝え方を入念に練習させて、本人から伝えてもらったところ、「健康保険を使っている訳ではないので、保険会社から何か言われない限りは、現在の治療頻度で問題ない。」という言質を取った。また、早い段階で医師からMRI検査を打診されるなど、順調な経過を辿っていた。

いよいよ後遺障害診断になって、主治医から「仮に後遺障害が認定されなかったとしても、判断するのは私ではないから責任は持てないよ!」と何度も言われてしまった。責めるつもりは毛頭ないが、過去に「非該当」を責めてきた患者がいたことは想像に難くない…。

 事故当日から症状固定まで、1箇所の整形外科に通院していたため、医療照会の恐れもなく、通常通り40日で14級9号が認定された。   (令和7年1月)  

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 長野県松本方面への病院同行、数年前までは何件かありましたが、ここ数年は遠のいています。松本と言えば、現存する天守閣を誇る松本城です。じっくり見学したことはなかったのですが、今回、温泉帰りに立ち寄りました。

   連休中なので仕方ないですが、城内に入るには1時間待ちの列です。外観だけで満足ですから、いずれかの機会に譲ることにしました。各地の名城・天守閣をいくつか観てきましたが、松本状の黒い威容にはうならされます。まさに質実剛健、城本来の守備能力だけではなく、造形美も意識したと思います。戦国末期から江戸時代は政庁として、一国のシンボルに役目を進化させた城ですが、よくぞ当時の形を保ってくれたと思います。

 帰途の特急まで、時間つぶしは城から近い銭湯で。ここは畳敷きの休憩室があって、旅行者には大助かりです。水風呂に湧き水が引かれており、水質の良さに軽く感激、もちろん飲んでも美味しかった。

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 中房温泉は、登山客向けの山小屋と旅館棟に建物が分かれています。旅館棟は、山奥にも関わらず管理が行き届いたもので、とくに不便は感じませんでした。敷地内の温泉数は、屋内、露天、打たせ湯、蒸し風呂、足湯、数えると14か所! うち、一か所は夏場限定の温泉プールで使用不可、もう一か所は今年の雪で湯屋がつぶれて使用できませんでした。できれば、残りをコンプリートしたい。二泊三日の挑戦となりました。

 すべての温泉に浸かるつもりが、結果は7か所。気にいった湯に3回浸かったこともあり、全湯制覇はできませんでした。↓ 一番のお気に入り、白滝の湯。すぐ横の岩目から湯が湧出して流れ込んでおり、鮮度が抜群なのです。無色透明ながら湯花がちらちら漂い、かすかな硫黄臭と軽いぬめりを感じる弱アルカリ性、ちょうどよい41°の浴感が優しいのです。まだ新緑が及ばぬ高地の渓流を眼下に、水音に鳥のさえずりが混じります。

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