それは、言うまでもなく全世界共通の常識です。あらゆる差別は、無知蒙昧の徒が多かった、前世紀の遺物でなければなりません。21世紀の現在、教育の普及が進み、高度に情報が広がった現在でも、度々話題になるということは・・残ながら一部の人に、もしくは、人々の心に差別的なものが根強く残っているのかもしれません。
スポーツの世界、サッカーからも頻繁に差別的発言のニュースが聞こえてきます。今回はフランスのリーグ・アンから、日本人絡みです。
酒井宏樹に「クソ中国人」発言疑惑のネイマール、 30日に処分発表へ…20試合出場停止も<9/26(土) yahooニュースさまより> パリSGのブラジル代表FWネイマールは人種差別発言を行った疑いがあり、処分の行方が注目されている。
パリSGは13日、リーグアン第3節でマルセイユと対戦し、0-1で敗れた。終了間際に乱闘が起こり、両チーム合わせて5人の退場者が出た。ネイマールは小競り合いの最中にマルセイユCBアルバロ・ゴンサレスの後頭部を叩いたとして、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を経てレッドカードを受けていた。
試合後、ネイマールはA・ゴンサレスに「メス猿の息子」と呼ばれ、人種差別的な発言を受けたと痛烈批判していた。しかし、被害者然としていたネイマールがマルセイユの日本代表DF酒井宏樹に対して「クソ中国人」とアジア人を侮辱する差別発言を行っていた疑いが浮上。この証拠映像をマルセイユ側が保持していると報じられた。さらに、この試合でネイマールはA・ゴンサレスに対しても同性愛を侮辱する暴言を吐いた疑惑が出ている。
フランス・プロリーグ機構(LFP)は、この試合でA・ゴンサレスへ唾を吐きかけたMFアンヘル・ディ・マリアに4試合の出場停止処分を科した。当初ネイマールとA・ゴンサレスへの出場停止は2試合だったが、両人の人種差別発言疑惑を受け、調査が行われている。報道によると、LFPの懲戒委員会は30日に調査結果を発表する。
スペイン紙『アス』は、A・ゴンサレスがネイマールへの人種差別発言について完全否定したことを報じた。しかし、LFPが人種差別発言があったと判断すれば、A・ゴンサレスには最大10試合の出場停止が科される可能性があるようだ。一方、ネイマールの場合は酒井への人種差別的な侮辱、A・ゴンサレスへの同性愛嫌悪発言という二重の制裁として、出場停止が最大20試合の処分になる可能性が報じられている。
野生むき出しの戦い最中、お上品な言葉遣いなどできません。ある程度、言葉が激しく汚くなることは無理もありません。ネイマールさんも、根っからの差別主義者ではないと思います。でも、世界中のファン、それも憧れている子供たちの手前、この発言が事実なら、プロ選手である以上は厳しい罰が科されるべきでしょう。
私も体育会系ですから、言葉遣いは決して上品ではないと思います。ただし、他人に対して差別的なことは言わないつもりです。しかし、心の中はどうでしょうか?
20歳の時、パキスタンのラワルピンディの町を歩いていた時、よく、「ヘイ、チーノ!」と声をかけられ、イラっとしました。チーノとは中国人のことです。この町では日本人は珍しく、東洋人と言えば、ほぼ行商の中国人に限られます。中国人呼ばわりされてイラっとすることは、つまり、無意識ながら、中国人を見下げていたのかもしれせん。中国人に失礼です。これも、差別に近い心象だと思います。 その後は、ドイツとトルコの安宿で2度、韓国人と間違われました。それも、韓国人からですから大したものでしょ。「アンニョンハセヨ」と同朋に挨拶しかけて、「あれっ?違うの」と怪訝な顔に変わった『愛の不時着』のヒロイン、ソン・イェジン似の女性に対して、「イルボン ムニダァ。なんで、私を韓国人と間違えたの?そう見える?」と聞いてみました。すると、「日本人は髭を生やしていて、ひょろひょろしているから。韓国の男子は髭を剃っていて、筋肉モリモリだから」だそうです。確かに、バックパッカーの旅行者を見回すと・・その通りです。日本人男性は、だいたい小汚い髭面で貧相な痩せ型です。対して、韓国男は軍隊経験のせいか精悍でマッチョです。この場合、それほど、悪い気はしませんでした。
きっと、日本人の多くは、中国人や韓国人と間違われたら気分のいいものではないと思います。逆(中国人・韓国人が日本人と間違われる)も然り、かもしれません。ただし、ある中国女性はテレビの街頭インタビューで、蒼井そら(日本のアダルトビデオの女優さん、当時中国で大人気)の大ファン、髪型・メイクを寄せていて、何より「日本人ですか?」と言われると、「すごく嬉しい」って。また、ある韓国人から聞きましたが、アメリカ人(韓国系米人?)と間違われると、終日機嫌が良いそうです。これは、大阪のおばちゃんが「芦屋住まい?」と言われる気分に近いのでしょうか?・・・これらの例から「差別」を探りましたが、だんだん、わからなくなってきました。 ともあれ、誰しも心に差別の根を持っていると思います。それは無意識に芽生える、厄介なものです。常に内なる差別心に自戒、警戒していかなければならないと思います。そして、好きなタレントや文化・芸術から発せられる好悪の区別は、差別意識とは別次元、国籍など、どうでもいいくくりにしてしまうと思うのです。
「差別はダメです」と教育するより、他国の文化を知ること、その国に関連するファンになること、これがより早道の解決策かもしれません。他者をより良く知ることで、個人的な興味や好印象を抱けば、あらゆる差別意識を打ち消す魔法になります。ネイマールさんも中国人や日本人の恋人(愛人?)がいれば、うっかり先の発言は出なかったはずです。

そして、最も厄介なものは、「感情」です。ある日、交通事故被害で理不尽な目にあった被害者さんの怒りは、事故以来、詫びにも来ない加害者ではなく、保険会社にぶつけるしかありません。担当者の電話での口調や態度で、その怒りは心頭に達します。ついつい、激しい口調になるのが人間です。しかし、相手も人間です。よく、被害者さんの相談から、「保険会社担当者の態度が悪い」との相談を聞きますが、実は、その原因は被害者さんの口調にあることが多いようです。担当者を、「お前」呼ばわり、「ふざけるな!」などのライト暴言、「あんたじゃ話にならない、上の者をだせ」、「女じゃだめだ、担当者代われ」・・・これを言われた担当者は、紳士路線を捨てて、合わせ鏡の対応に切り替えるでしょう。担当者だってアウトレイジ化するのです。
② それでは、自営業の方は?
20年ほど前に、「対物全損差額費用」(対物超過費用など)特約ができたおかげで、加害者がその特約に加入していれば、どうしても修理して乗りたい被害者さんには、50万円を限度に時価額を超えてかかる修理費を出してくれます。法律の原則を特約でカバーする、この柔軟な特約のおかげで先のバトルは減ったと思います。
さらに、20:80など、被害者側にも過失がある場合は、より硬直した態度です。各社口をそろえて、「過失がある場合は代車代を支払いません」と言います。これは、業界で口を合わせていることは明確です。普通に考えて、「修理費で相手の責任分(例えば過失80%)しか出さないのはわかる。だったら、代車代だって過失分だけでいいからもらえないの?」と言いたくなります。

君のドルガバ、シャネル、ディオールも・・・ある意味、後遺障害に関わります。
別件で何度かお会いしていたので



コロナ下の病院対応は大変です




