むち打ちに限らず、ここ数年の傾向から、初回認定でいけそうな案件も再請求(異議申立)を強いられるケースが増えたと思います。

 交通事故数が減少傾向なのに、後遺障害の申請件数がなぜか微増中・・・不思議です。申請者が増えていることは、障害者の数が増加したと言うより、被害者さんの賠償意識が高まったからではないでしょうか。すると、自賠責保険・調査事務所も、微妙な案件に対する審査の難度を上げることにつながりかねません。数年前なら、甘い認定に助けられる案件も、厳しい判定にさらされているようです。本件も初回申請の読み違いから、結局は受任して認定を取りました。

 

非該当⇒併合14級:頚椎・腰部捻挫(40代男性・神奈川県)

【事案】

自動車搭乗中、交差点信号待ちで後続車の追突を受ける。直後から頚部痛、腰部痛に悩まされ、以後、9か月にわたり理学療法を継続した。

【問題点】

症状固定時に相談会に参加された。後遺障害診断書他、書類をチェックさせて頂いたが、このままの提出で認定は取れると予想した。認定後、弁護士の仕事かと思っていたところ、非該当の結果となり、再度の相談となった。今度は正式に受任して再請求を試みた。

【立証ポイント】

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          真の恐怖に触れる        

恐怖 双子の老婆

 一卵性双生児ですから、私も子供の頃はよく母と伯母を間違えました。当たり前にそっくりでした。母姉妹の小さい頃や学生時代はおそろいの制服で、写真の通り、それは可愛かったと思います。しかし、月日を重ね、共に老婆と呼ばれるようになりました。かつて、全国的人気の双子のお婆さん、きんさん・ぎんさん(※1)を覚えているでしょうか。仲の良い二人、老いてもそこはかとなく可愛さを感じるものがありました。これが人気の理由だと思います。

 しかし、母姉妹はきんさん・ぎんさんタイプとは別物です。母姉妹は仲が悪いのです。お産の時、母が後に分娩されたので妹となっています。伯母が姉ぶると、負けん気の強い母は、「(生まれた時は、)あたしがあんた(姉)を先に蹴り出したんだ」と言っていました。子宮の中からすでに戦いが始まっていたとは恐ろしい。気の強い5人姉妹の中でたも、母と双子の姉はまさに竜虎、気性の激しさは2トップと言えます。常に熾烈なセンター争いの、前田 敦子と大島 優子(※2)、それどころか、名勝負数え歌、藤波 辰巳と長州力(※3)だったのです。

※1 双子姉妹のタレント、成田 きん(なりた きん)及び蟹江 ぎん(かにえ ぎん)の愛称。100歳を過ぎても元気であったことからマスメディアに注目され、その後、テレビ出演やCDデビューを果たした。その姿は「理想の老後像」と言われ、1990年代の日本において国民的な人気を誇った。(ウィキペディアより)

※2 前田 敦子と大島 優子…AKB48の代表的なセンター。少し古い例えですみません。

※3 藤波 辰巳と長州力…レスラー。新日本プロレスでのライバル。猪木の後継者を巡る名勝負を繰り広げた。すごく古い例えですみません。     他の双子さんを詳しく観察する機会はありませんが、双子は一心同体だからこその近親憎悪もあるのでしょう。実際の関係性など余人には測りがたいものです。母が存命なら今年80歳、その二人が80歳になって、仲良くちょこんと床の間の前に和装で並んで座っている姿を想像して下さい。

   

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        古い写真が語るもの      

幽霊の正体

 年が明けて令和2年、お正月休みは実家で遺品整理という名の捜査再開です。与えられた時間は3日、じっくり取り組みました。    生前、「生きてるうちに物を整理しなくちゃ」と、母は終活の素振りを見せていたものの、実際は、「何だよ!全然やってないじゃないか」と愚痴を言いながらの作業でした。自らの寿命が分かっていれば、終活もはかどろうものです。しかし、誰しも予期せぬ突然は在りうることです。まずは、自分も死後の整理リストでも作ろうかな、と考える次第です。

 さて、毎週の遺品整理は、ほとんど大量の衣服の処分に費やすことになり、このまま掘り続けたらアンモナイトの化石が出土しそうです。何層にも折り重なった地層から”その写真”を発掘するまで、実に半年も要したのです。    

 煤けた緑色の1冊の写真アルバムらしきものが、形を表しました。焦げた匂いに、、全体的にはカビ臭い。神経質とは程遠い私ですが、このまま素手で触ることがためらわれました。親指と人差し指で角をつまみ、擦り切れた表紙を少しめくると、バラバラと数枚の写真がこぼれてきました。

 白黒写真とセピア色の写真、あるいはカラーらしきものも混ざっていました。その写真は母の幼少期から成人するまでの数枚でした。今まで観たことのない写真ばかりです。こんなに写真が残っていたのか・・。写真嫌いの母でも、さすがに両親(私からは祖父母)は、最低限の記念写真を撮っていたようです。    そして、この写真から、「ある事を忘れていた・・」と気づかされました。    「もしかしたら・・。」    秋葉家の亡霊について、早くも謎が解けてしまった。     幽霊の正体はまったく簡単なことでした。     知っていればどうということでもなかった。        母は一卵性の双子。      窓の幽霊は母が化けてでたのではなく、双子の姉だったのです。   続きを読む »

        この世にないものを追ったことがありますか      

週末探偵の誕生

 斜陽の差し込みが窓の陰影を濃くした実家の前に、私は今日も立っていました。ちょっとした幽霊騒ぎなど時間が経てば・・のはずですが、町内会の噂は広がるばかりです。母は幽霊となってまで、一体どんなメッセージを残したいのだろうか。まったく霊感のない私には何も見えません。生まれてこの方、不思議な現象に遭遇したことは皆無です。有名な幽霊スポットでも、一人平気で夜釣りができます。どうせ、私には何も見えないからです。多分、よく釣れる好ポイントを隠すため、誰かが流したデマではないか、そのような推理をしています。    あれから毎週、日曜日に実家に帰っては、どうせ見えない霊と向き合う作業となりました。実体のない想念がいつまでの家の中に漂っているとしたら・・何かおまじないや魔法陣でも組んで召喚してみるか(コックリさんしか知りませんが)・・・ええぃ、何を馬鹿な!。非科学的なことは信じていません。それでも、茜町の怪談・秋葉家の亡霊の謎を解く事は、最早、私のもう一つの仕事なのです。なぜなら、実家が事故物件では・・父が介護となればヘルパーさんの確保が困難になります。また、将来、家を売却するにも安くたたかれてしまいます。それこそ、リアルなオカルトです。

 このままでは、めまいで後遺障害12級を取ってしまいます。もう、必死です。ネットや書籍で幽霊について調べました。死への準備や心構えなど無く、急に亡くなった人間は、その想念がエネルギーとして物質社会に残存するのでしょうか。結局、実証的な文献は皆無、何ら証明できる方法に近づくことができません。非科学的なことを科学で解明しようと試みることこそ、矛盾しています。だからと言って、霊視だの霊能力者だの、超自然を商売にしている連中は、うさん臭さしか感じません。連れてくれば、きっと、母の霊が見えると言うに決まっています。何か見えなきゃ、お代を取れないからでしょう。お札も石も売れません。「見えなかったから、今回は交通費だけでいいです~」と、実費だけで帰る霊能者を見たことがありません。

 何より事実関係の確認からです。ことあるごとに「母を見た」と言う、認知症の父から話を聞いても詮無きこと、とりあえず、一向に進まない母の遺品整理を毎週日曜日に進めました。さらに、あれからすっかり怯えている山口さんを見つける度に、慎重に母の目撃者や出現場所を問いただしてみました。

 こうして、私の週末探偵(それも心霊探偵)の日々が始まりました。  

One more time, One more chance

 くだらない噂話などしない山口さん、誰がとは特定を避けながら、母の目撃情報を毎回1つは教えてくれました。その一つを言い終わると、毎度一瞬で自宅に滑り込みます。あれから山口さんの自宅玄関には、塩が盛られています。要らぬ迷惑をかけてしまった。

 さて、その、目撃情報ですが・・・   1、向いのホーム

 ・・・母が実家最寄りの蒲生駅(東武伊勢崎線)に居た?   2、路地裏の窓

 ・・・問題の出窓を指すのでしょうか、この目撃談がもっとも多く、3件聞きました(1件は山口さん含む)。   3、交差点

 ・・・母を含め家族がよく利用した、近くのセブンイレブンのある交差点でしょうか。    噂の多くは尾ひれがつくもの。おそらく、ほとんどは見間違いや、幽霊騒ぎ下の無責任な好奇心がそう見せているだけかと思います。    そして、ある法則性に気付いてしまい、この目撃談の信憑性を大きく下げることにしました。

 もうお気付きの方もいるかと思いますが、小タイトルの通り、目撃場所は山崎 まさよしさん(※1)の名曲、「One more time,One more chance」にでてくる歌詞です(※2)。偶然か、それとも、名曲の普遍性が一致させたのか・・。

 私は、目撃場所を聞くたびに、「こんなとこにいるはずもないのに ...

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 コロナ休が明けたと思ったら夏休みに突入、もしくはお休みのまま突入の学生さんも多いことでしょう。今、世界を震撼させている新型コロナ、この現実の恐怖に対し、生半可なフィクションなど到底歯が立ちません。ここは、限りなくほぼ実話の怪談話でいきましょう。少し時間をかけて連続4回の短編小説にしました。

 トイレを済ませてからお読み下さい。  

夢で逢えたら

 母の夢をみなくなりました。いわゆるロスの期間は去ったのでしょうか。月日は人の心を癒す唯一の処方かもしれません。     母は昨年、桜の咲く頃、脳梗塞で旅立ちました。亡くなる前日まで元気に仕事をしていましたから、あまりにも急な喪失です。49日を終えたころからおよそ半年間、ちょくちょく夢に現れては、「あれっ、死んだはずでは?」と、目覚めに記憶の混乱をきたしたものです。夢の中では普通に生きているのです。幽霊やゾンビなどとは似つかわず、生前のままです。あれっ、確かに火葬したよな、納骨で墓に収めたはずだよな・・・実際、夢の中で「何で生きてるの?」と本人に聞いたことすらあります。父も時折、「今日、母に会った」と言っています。どうやら父の認知症は進行してるようです。

 交通事故である日突然、家族や友人を亡くすとはこれに近いのかと、妙に仕事上の分析をしていました。

 一連の葬儀で親戚の皆さんが頻繁に実家を訪れました。老境に差し掛かった4人の叔母達、つまり母の姉妹ですが、それぞれ健康上から、最近はお墓参りもままなりません。今年はコロナから1周忌も中止しました。健康であった母以外は、皆それぞれ持病を抱えています。風邪をひいても危険なのです。そのくせ、叔母達は大変気が強く、あきれる程の負けず嫌いで、集まれば些細な事でも言い争いが始まります。私達甥や姪も、子供の頃からずっと辟易していました(昭和には「ひく」という表現が無かったもので)。もっとも、最近はそれぞれ一回は手術をしているようで、ペースメーカーやら投薬やらの話題がつきません。集まると冗談で「次は私の番よ」と、まるで鬼籍へも競争しているようです。

 

死んだはずの母が窓に(怖)

 話は昨年に戻りますが、夏も終わりに差しかかる頃、季節外れの噂が近所に流れ始めました。

 私の実家はヤオコー(スーパーマーケット)の隣にあり、町内の買い物客がそぞろ家の前を通ります。今は父一人が住む実家ですが、ご多分に漏れず主婦のいなくなった家は掃除や管理が行き届かず、ややすさんだ雰囲気です。まったく男手はだらしないものです。その男手ながら、私がたまに帰って掃除をしています。最近は玄関の照明も切れて、街灯だけでは薄暗く、いかにも貧相です。まして、認知症気味の寡黙な老人が一人ひっそり暮らす様は不気味で、よく言っても”茜町の限界集落”と皮肉りたくなります。

 とにかく電球だけでも替えなければ。ある日、LED電球を握りしめて帰宅、早速、軒の電灯を差し替えようと脚立を立てていたところ、何気なく気配を感じて振り向くと、お隣さんが見上げていました。お隣の山口さんは自営業で町内会にも顔が広く、誰とでもきさくに接する人です。それでも、よく居る町内会の噂好き・情報源、今でいう”町内会のインフルエンサー”とは違い、商売人らしく余計な事は言いません。噂や誹謗中傷の類は決して口にしない好人物です。

 いつもは挨拶をするだけの関わりですが、この節、葬式はじめ色々とお世話になりました。これから数秒、挨拶と少しの言葉+笑顔で終わる予定でした。ところが、山口さん、怪訝な顔を崩しません、さらに、何か言いたそうな素振りです。いつもであれば、それ程気にすることではありませんが、父の認知症、母を失ってからやや進行したかの現況も気になります。私は思い当たることがあったので、昇りかけた脚立を降りると、思いきって質問しました。    「すみません、父がなにかご迷惑をおかけしていませんか?」    「あ・・えーと、まぁ、お父さんはとくに・・」    歯切れが悪い。こうなると、問いたださねば東京に戻れません。    「お気遣いなく、なんでもおっしゃって下さい。何か解決できることであれば、すぐにでも・・」    山口さんは少し迷ったようですが、    「う~んとね・・・いえね、お父さんの事ではなくてお母さんの事なんだけどね・・」    「母? 亡くなった母のことですか?」   続きを読む »

 おなじみのプラトー骨折(高原骨折、脛骨近位端骨折)です。

 機能障害の認定への流れはいつも通り。今回は既往症の欄を正確に修正しました。事故受傷と既往症が被ると、元々、傷んでいた所に事故受傷が加わって、より重くなったか否かが問われます。つまり、加重障害の計算となります。

 計算式は、現存障害(事故が重なった今の状態)-既存障害(事故前の状態)

 このような特殊な認定となります。既往症があれば、自賠責保険・調査事務所は、古い治療記録を確認する必要から、昔のケガの治療先へ医療照会をかけます。本件の場合、受傷箇所は別で無関係です。それでも、無関係であることを確認するための医療照会で、審査が長引く懸念があったのです。自賠責の立場であれば、無駄な手間をかけることになります。 私たちの仕事には、このような細心の注意も必要なのです。

審査時間は短いが一番です

12級7号:脛骨高原骨折・内側側副靭帯損傷(60代女性・千葉県)

【事案】

駐車場内でバックしてきた車にひかれ、左脛骨のプラトー骨折、左橈骨頭骨折、左豆状骨骨折をした。救急搬送先で応急処置後、かかりつけの病院に搬送され観血的整復固定術(スクリュー固定)を受けた。

←骨折様態はこのタイプに近い

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金澤です。

 

この日は、所長の秋葉と2人、横須賀まで被害者の方に会いに行ってきました。

私自身、横須賀と言う名前は聞いたことがあるも、初めての街でした。

 

もちろん仕事で行くのですが、

前日に横須賀をリサーチして臨みました。

18時前に仕事が終わる予定でしたので、終わってから横須賀中央駅から徒歩10分圏内にある、軍艦「三笠」を見て、軍人カレーを食べて帰ろう。と決意していた。

色々な土地へ行くのは、長距離等は少し大変ですが、行ったことのない土地に行けるのは仕事の楽しみの一です。

 

仕事が終わり、時間は17時!

帰路へ足を運ぼうとしながらお手洗いに行きたいと言う所長の秋葉に一言。

 

金澤「ここから徒歩10分で港があるのですが、軍艦三笠とトイレがありますよ」

秋葉「!?……」

金澤「先生、軽いウォーキングは身体にも良いです。行きましょう」

秋葉「雨が降りそうだから…」

金澤「天気予報によると雨は降りません。行きましょう」

秋葉「・・・」

金澤「さあ、行きましょう!」

 

行きたがらない所長を半分強引に連れだし、軍艦三笠を見物に行きました。

 

 

ドドーーーーーーン!!!!

 

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金澤です。

 

今日は難しい話やから離れ岩手のお土産の話をしていきます。

秋葉が先週の土曜~今週の月にかけて岩手滞在しておりました。

 

秋葉岩手出張の回

 

毎回、秋葉の出張帰りはお土産にありつけます。

間違いなく外れはありません。期待が膨らむばかりです。

 

その日はお土産を貰うため、腰を低く出勤します。

私のデスクに、なにやらお土産らしき箱があります。

 

 

家に持ち帰り、帰宅後手を洗い。炊飯器を可動。

1回で全部食べるのはもったいないので、コメが炊き上がるまではビールで2~3口つまみながら、待つ事に。

全部食べてしまわないよう、別の容器に移し替え、保存して置くことに。

 

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 それでも、重傷者の窮地を計れば、判断せざるを得ません。申し訳ないのですが、万全の準備・消毒を徹底の上、行ってまいりました。    後遺障害等級を複数追う案件です。どうしも、併合で等級を一つ上げたい。それが本件のミッションです(詳しくは半年後位の実績で紹介します)。

 同行した病院は2軒、受付で(東京からの)名刺を提示しました。振り返ると私が触れた所を念入りに消毒しているような・・気のせいでしょうか。     さて、岩手県へは人生初上陸です。土曜日の病院同行でしたので、翌日は恒例の出張立ち寄り湯です。狙いは夏油温泉(げとう温泉と呼びます)。二日間ずっと雨が降りしきりでしたが、湯に浸かれば雨など関係ありません。

 連日の雨、コロナの影響でお客さんもまばら。ここでは以下、7つの湯をコンプリートするのがミッション ↓ (女性専用:滝の湯と豪雨で橋を外した:目の湯を除くと5つになります。)    なんと4つの露天風呂、すべてが足元湧出!!!!、新鮮な生まれたての湯に包まれる至福の瞬間を味わいたい。しかし、全湯制覇で最大の難関は夏油温泉の顔とも言うべき「大湯」です。最も成分が濃く、数百年間、湯治の為にこんこんとわき続ける夏油のレジェンドです。平均47度に達する湯温は生半可な温泉好きを寄せ付けません。この日は、多分46.5~47°位、湯舟はまさに熱湯風呂。

(「押すなよ、押すなよ」)と心でつぶやき、湯に浸かるも1分が限界、これを数回繰り返します。全身はヒリヒリ真っ赤、とくに足の爪の痛さに悶絶、「これで体に良いのか?」などと言ってはいけない。

 激熱以外の感想は、色はゆらゆら感のある透明、味は薄塩えぐみなく、香りは弱硫黄臭、浴感はph中性もややピリピリ。パワーを秘めた塩化物泉と言ったところでしょうか。    続いて疝気の湯に移ります。豪雨による川の増水で泥水が混入、38°程度まで下がっています。これなら30分も入っていられます。翌日は美しい湯花が漂うクリアな姿を取り戻し、42°の快適さ。薄塩味とかすかな鉄臭、弱アルカリ性のなめらかな浴感を堪能しました。

 尻下からわずかの振動(ボコッ)を感じると、湯が気泡と共に背中を転がりながら登っていきます。まるで全身が地球に溶け込むよう。泉質に限らず、足元湧出に勝る湯はありません。

 視覚では、新緑の渓谷美を堪能したいところですが、目の前2m先に茶色の濁流がごうごうと流れていく、これもかつてないスリリングな入湯となりました。

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 警察の飲酒検問にあった際、ダッシュボードにワンカップやビールを忍ばせておき、検問の手前で停止して、慌てて飲酒して、「飲酒運転はしていません、今、飲酒したのです」。

 この手口は十数年程前、ドラマ化された人気漫画「カバチタレ」で披露されました。

 当時のネットを観ると、同様の手口で逃れようとしたおバカさんがそこそこいたようです。交通課のお巡りさんに聞くと、「またカバチか」と未だにこのおバカさんに出くわすようで、あきれています。

 もちろん、この手口は一切通用しません。面前での飲酒が検知拒否、公務執行妨害となり、直ちに検挙されます。それでも飲酒運転を否定して争った場合、 検問に至る行動のすべてが徹底的に洗われ、どこでなんの酒をどれ位飲んだかが調べられます。ウィドマーク法により、運転当時の血中アルコール濃度が推定され、裁判では、全件が飲酒運転を認定しており、敗訴の結果となっています。当然ですよね。   ■ ウィドマーク法とは

 飲酒してある時間が経過したときの血中アルコール濃度と呼気アルコール濃度を推定するもので、以下の計算式で求められています。

A=D×Cd×sg

C=A/(W×γ)

Ct=C-β×tCt’

 Aは、アルコール摂取量(g ) 、Dは、飲酒量(ml)、Cdは、酒類のアルコール含有量=濃度、sgは、エチルアルコールの比重 0.792 、Cは、血中アルコール濃度(mg/ml ) 、Wは、体重、kg、γは、アルコール体内分布係数、 0.60 ~ 0.96 、Ctは、飲酒からt時間後の血中アルコール濃度、mg/ml、βは、アルコール減少率、 0.11 ~ 0.19 、C ...

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 数年前より繰り返し意見してきた、「既に弁護士に契約しているのに相談」について。

 これは、いわゆるセカンドオピニオンということになります。しかし、その数は年々増加の傾向です。

 もし、事故の解決に向けて何か疑問が生じた場合、弁護士に契約・依頼しているのですから、その弁護士に質問すればいいだけのことです。ごく普通の話と思います。しかし、こと交通事故は例外のようです。つまり、依頼者さんに安心をもたらす回答ができないのです。それは、交通事故の知識が乏しいことを証明しています。「交通事故に強い」との触れ込みが、残念ながら「はりぼて」だったと気づく瞬間です。

 よく聞いた例では、弁護士は最初の相談で会ったっきり、その後は事務員がすべて対応、何か質問してもレスポンス悪く、即答など望めません。委任契約して、弁護士費用特約に着手金の請求が終わると、関心が薄れてしまったのか、ただ「診断書を待っています」の対応に終始です。何か必要な検査や診断書の記載内容を質問しても、事務員から「早く診断書を書いてもらって下さい」と。ここに至って被害者は不安のどん底に陥ります。

 ここで、賢明な被害者さんは、弁護士交代に踏み切ります。しかし、一度信頼して任した以上、解任は勇気のいることです。「その弁護士さんに悪いから」・・日本人は優しいのです。それでも、深刻な後遺症を負った被害者さんとその家族にとって、賠償金が残った人生のすべてとなります。    色々な商売がある中で、30%もの他社からの乗り換えは異常な数字です。そりゃ、使ってみて合わない、気が変わったなど、消費者の浮気心は常の事です。しかし、30%はもはや最初の商品が欠陥だったかのような数字ではないでしょうか。交通事故分野で有名な弁護士事務所の先生も同意見です。電話で「秋葉さん、今月は(切り替え契約が)〇〇から2件、〇〇から1件、あっ、○○も今年既に3件だよ。」と。〇〇はネットでおなじみの弁護士事務所です。弁護士間でも契約切り替えは頻繁なことのようです。他の商品に同じく宣伝・CMが勝負を決するとは言え、被害者救済を謳う士業者による宣伝優位の業界の姿は、やはり異常です。    秋葉事務所のご依頼の一定数、もはや3割はこのような状況からの相談・ご依頼なのです。私どもは後遺障害の認定まで打つ手・策を提案し、解決までのロードマップを示します。それだけで、被害者さんのもやもや感は解消、顔はみるみる明るく変貌します。弁護士を何十人何百人を抱える大型法人事務所であっても、一人の弁護士が受任・経験する案件はせいぜい年間10~30件でしょう。しかも、ほとんどの弁護士先生は交通事故ばかりをやっているわけではりません。交通事故は数ある受任項目の1ジャンルに過ぎないと思います。秋葉事務所のような交通事故外傷だけに特化した専門中の専門事務所と比べては、絶大な経験差・実力差があることはある意味当たり前です。    策なき弁護士先生に任せっぱなしでは不安から抜け出せません。何より恐らく残念な結果が待っています。どうか勇気をもって相談をして下さい。

 そして、できれば弁護士先生も抱え込まずに、私どもに声をかけて下さい。今までも謙虚な先生はご依頼を受けた被害者さんの為に、行政書士ごとき下位資格の私どもに相談をして下さいました。それらの先生の人柄と仕事への姿勢は実に誠実、さわやかでした。以来、このご縁から、多くの弁護士先生とお互い被害者救済に知恵を交換、協力関係に発展しています。    

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金澤です。

 

最近の豪雨、九州をはじめ、関東甲信越まで非常に強い勢力で雨が降っておりますね。

岐阜の方でも観測史上最高の降水量を記録したとか・・・

去年は東京近郊(多摩川が氾濫したり)相当な被害を受けました。

 

毎年毎年どこかしらの地域で水災が相次いで起こっておりますよね。

そんな中、大手4社が保険料引き上げ予定を発表しましたね。

 

損害保険大手4社が2021年1月から住宅向けの火災保険料を全国平均で6~8%程度引き上げる。自然災害が相次ぎ保険金の支払いが増えているためで、高い地域では1割以上、上がる見通し。今年度も自然災害の発生が続いており、来年以後も上昇が続く公算が大きい。

 

東京海上、損保ジャパン、三井、あいおいの大手4社は8月中にも詳細を決める。との事らしいです。

 

来年以降も上昇が続く公算‥‥

また毎年色々な地域で水災が起きると言う事でしょうね…

自分は無関係。等と思わず、常に災害に対する準備をしておく必要がありますね。

 

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 顔面の頬骨、下顎骨の骨折から外傷性顎関節症になったケースを数例、経験しています。

 その内、プレートで固定したものから、かみ合わせの矯正でほぼ完治したものもあれば、開口障害やそしゃく障害、咬合障害(かみ合わせが悪くなった)、円板損傷からあごにクリック音が残った患者さんもおりました。それらの症状を後遺障害等級に結び付けるには、適切な診断書と画像は必須で、経過的な観察記録やそしゃく状況書など、自らの主張も整理する必要があります。

 専門医にかかろうと、医師は治すことが仕事です。後遺障害の立証方法など知る由も関心もないのです。だからこそ、適切な認定までの船頭が必要と痛感します。   本例は大変でしたがなんとか12級(ふぅ)。 自賠責もちょっと甘かったかな?  

12級相当:外傷性顎関節症・そしゃく障害(30代女性・東京都)

【事案】

自転車で歩道を直進中、路外からの自動車の衝突を受けて転倒。腰椎症の他、顔面・頭部への打撃から、開口障害、そしゃく障害を発症したもの。

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金澤

 

先日、事故の資料を整理していて、病院の処方せんを見ていると、

セレコックスとレバミピドを出している医者が居た。

ロキソニンと同じアセトアミノフェン系の薬でCOX阻害薬である。

 

レバミピドはロキソニンと一緒に出されることで一般の人もなじみが深いと思う。

 

炎症を起こすプロスタグランジン

 

プロスタグランジンの生成を阻害するロキソニン

プロスタグランジンを増やすレバミピド

 

この2つの薬は一緒に処方されるが、私はいまいちピンとこなくて、一度真剣に調べました。

ですが、色々と資料を読んでもはっきりした答えは書いてはいませんでした。

調べていくうちにわかってきたことがありました。

 

プロスタグランジンが作られる過程に答えがあるように感じました。

プロスタグランジンの生成には、COX1、COX2と言う物質から、プロスタグランジンになっていきます。

 

そしてCOX1と言う物質が胃粘膜を保護する作用があります。

COX2と言うのが、炎症、痛み、発熱をの症状を引き起こす物質と言うことが分かりました。

 

 

COX1、2が合わさってプロスタグランジンになるんですが、ロキソニンと言う薬はCOX1、2を抑え込み、プロスタグランジンの生成を抑える薬です。

 

なので、胃粘膜の保護をする役割のCOX1も抑え込まれ、胃が荒れると言う原理です。

それを防ぐためにレバミピドを飲むのですが、せっかく抑えられたプロスタグランジンを増やしてどうするんだ?

 

と思ったのですが、炎症と言うのはこれが大量に発生してしまっておこっている。

つまりロキソニンで一時的に大量発生を抑え込み。レバミピドで安定した量に戻すのでは。と解釈しました。

 

 

それにしても、タイトルにある通り、

セレコックスとレバミピドを処方する医者が居ましたが、

セレコックスはCOX2 のみに作用する薬なのでCOX1には作用しなくて胃粘膜はやられない薬なんですが、

それでもレバミピドを出す必要があるのでしょうか。。

 

詳しい方に是非聞いてみたいです!!!

調べても出てきません!!!

 

 

 

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 秋葉事務所の取組みで特筆すべきは、やはり経験則です。    中でも高齢者の高次脳機能障害、その造詣と成績は、実践・実戦により培われたものです。    高次脳機能障害でも、とくに高齢者の症状・障害は、すべて年齢からくる衰えとされてしまいます。主治医でさえも、普通に歩いて話せている高齢者が多少忘れっぽくなったとしても、「歳のせいですよ」という始末です。

 確かに、事故後に認知症と合併、または認知症が急進行するケースをみてきました。しかし、高次脳機能障害の症状と一部重なりますが、ある症状は認知症と一線を画します。それを理解・区別しなければ、事故外傷による脳障害・精神障害は見逃されます。    本件は受傷直後から丁寧に脳外傷による変化を観察し、家族・医師と情報の共有を進めました。わずかな変化を障害等級へ、まさに、狙って9級を取ったと自負しています。   高次脳は5歳の幼児から90歳まで、各年代すべて実績があります  

9級10号:高次脳機能障害(80代女性・長野県)

【事案】

原付バイクで直進中、路外からの自動車と衝突、頭部を受傷、硬膜下血腫の診断。 続きを読む »

6月24日の記事の続き

前回:人工関節置換術をした人は2年間貧乏ゆすりをするべき

 

 

前回は、貧乏ゆすりは関節に有益な運動と言う事をお話しました。

 

貧乏ゆすりは自分で動かしているんですが、他動的な運動に近い効果を関節に与える事ができます。

小刻みに関節が動くことで関節軟部組織の癒着を防止し、軟部組織を回復させ、関節可動域の向上、潤滑油が正常に分泌される。

等様々な効果がありますが、

最近の研究では、軟骨の再生につながる事も実験で明らかになっております。

文献もたくさんあるんですが、転載するのが面倒なので気になる方は調べて下さい(笑)

 

しかも、結構軟骨の再生率も良く、データでは変形膝関節の被験者に2年間ジグリングをやらせた結果60%以上の患者に効果があったと言うデータもあります。

 

関節に良い効果をもたらし、意識的に貧乏ゆすりをすることで、下腿三頭筋が機能し、全身の血流も良くなります。

エコノミー症候群の予防にも、貧乏ゆすりは最適ですからね。

 

ふくらはぎは第2の心臓ですから、積極的に機能させて循環を良くすると良いです。

 

 

どうでしょう。さて正しい貧乏ゆすりのやり方としましては、

➀椅子に腰かける。この時浅く座る方がより効果的

②股関節、膝関節を丁度90度にして、踵をあげ、つま先のみを床に着ける。

③なるべく小刻みに、スピーディーに貧乏ゆすりをする。

 

注意 関節に痛みがでたりするようだと、やり方が悪いので一旦ステイしたほうが良いです(笑)

 

 

怒られた子供よ。ママに言い返すにはこの方法で攻めるのだ!

ママ、最近運動不足だろう?下半身も太くなっているようだし。むくみも酷いね。

ジグリング…あ、日本では貧乏ゆすりと言われているけど、ジグリングは第2の心臓下腿三頭筋の働きを促し全身の循環を良くするとともに、関節を正常にする働きがあるんだ。

研究の結果では2年ジグリングを続けると60%以上の被験者の変形膝関節症が改善したし、女性は閉経後に変形性膝関節症になりやすい傾向にあるのだから、

今からジグリングをしておいたほうが良いよ、ママ!

 

なんて言っておけばOKです!

 

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 本シリーズでご紹介する案件以外でも、現在、審査中が2件、これから申請が2件、昨年~今年にかけて脊椎の骨折が集中しています。    本日紹介の実例は、骨折の様態云々ではなく、労災の併用がポイントとなりました。    労災の使用に際し、会社側が良い顔をしないケースは相変わらずです。しかし、会社がすべてブラック企業とまでは言えません。建設業などでは、「仕事中にケガをしたら、休めてお金をもらえるぞ!」と考える不届きな労働者も存在します。これでは、会社の担当者さんを頑なにしてしまいますね。

 会社側にとって、労災を使うと・・労災の掛金が上がる、労働基準局ににらまれる・・根底に心配があるのかもしれません。

 しかし、業務災害ならまだしも、通勤災害に会社が責められるべき落ち度はまずありません(何か劣悪な通勤状態を課した場合は責任ありますが)。当たり前ですが、交通事故の加害者が悪いのであって、通勤中まで会社の管理責任が及ぶものであはりません。通勤災害での労災使用に基本ペナルティはないのです。

 それでも、本件のケースは決してレアケースとは言えません。会社の担当者を説得して下さった損保代理店さんの活躍によって、万事上手くいきました。

 労災の併用によって、治療費は過失減額のない全額確保が叶い、休業損害は120%を受領、後遺障害も特別給付のおまけつきと、至れり尽くせりです。簡単に諦められないのです。

助かりました!  

11級7号:腰椎破裂骨折(40代男性・神奈川県)

【事案】

125ccバイクにて直進中、ガソリンスタンドに入ろうと右折してきた対向車に衝突される。直後から全身の痛みに悩まされる。

【問題点】

本件は依頼者にも過失が見込まれるため、是が非でも労災で治療をしたかったが、会社の担当者が労災適用に懐疑的であり、なかなか了承をいただけなかった。

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どーも、金澤です。

47都道府県、色々と観光名所があり、それぞれ特徴がありますよね。

観光名所というのか、関東近郊を例にあげると

東京・千葉・神奈川はいわずもがな当然として。

 

群馬で言うと草津温泉

栃木で言うと日光東照宮

茨城もなんとか筑波宇宙センターがあり、

愛知は名古屋城

 

そう、問題の埼玉は思い浮かぶものが何もない!!

私は通勤でメトロ日比谷線を使うので、東武動物公園がある。くらいしかわかりません。

後は渋沢栄一記念館・・・

そのほかで思い浮かぶところが・・・

 

各都道府県、1個くらいは名物、名所がある物ですが埼玉は思い浮かびません。

 

それが理由か、埼玉はとても頑張っている様子です。

埼玉には、マスコットキャラクターがいるらしく、深谷市の(どこだよ!)フッカチャン

 

なんでも深谷市はネギが有名らしく(ほんとかよ!)深谷ネギがモチーフになっているみたいです。

 

そして本日、思わず笑ってしまった記事がありました(笑)

 

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前回の続き

 

前回:おい、サウナは密でこそ効果を発揮するもんだろう!(前編)

 

サウナ愛好家の金澤。

数カ月間の自粛の末、ついに銭湯へ行くことを決意。

いつもは600円の銭湯でやっつけるところ、この日は600円ではフラストレーションを流しきれないと判断し1200円のスーパー銭湯へ。

しかし浴場に入った瞬間、とんでもない光景を目にし、両膝が崩れ落ちた。

 

サウナの扉が全開なのだ…

 

嘘だろう!?!?

 

確かに温泉へ向かう道中、サウナは果たして密だが大丈夫なのか…

今は満員電車も窓が相手3密は回避されている…いや、大丈夫なはずだ!熱でウイルスを殺しているはずだ!

等と人間都合の良い方向に解釈したい生き物の代表的発想をしながら温泉へ向かいました。

 

胸を躍らせながら浴場に入ったのに、こんな光景を目にするとは。

サウナの扉が開いているとは…

温度はわずか80度しかありませんでした。

しかも楽しみにしていたロウリューサービスは中止しているとの事。

これじゃあ一番の楽しみにして銭湯に来たのに、来た意味がないなと思い非常に残念でした。

 

今はどこの銭湯、サウナもドア開けっぱなしなのでしょうか?

 

 

気を取り直して、お湯につかり、上がってビールを飲んでリクライニングでだらだらしていました。

少し時間が経った矢先、蛍のひかりが…

 

嗚呼…時短営業だったのか…

 

休んだ後は、もうひと風呂嗜んで帰ろうかと思っていたのですが…

完敗でした。

 

これは、本当に納まるのでしょうかね…

なんか一生こんな感じで社会が進んでいくような気がしてなりません。

 

おわり。

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