本年は大変お世話になりました。
以下、年末年始休暇期間として、事務所をお休みします。
12月30日(水)~ 1月5日(火)
期間はメール相談のみ対応させていただきます。
この1年は疫病の年として、長く記憶に残ると思います。皆様のご健康を祈念しております。
【事案】
自動車にて直進中、コンビニの駐車場に入ろうとしてきた右折車に衝突され、横転。直後から頚腰部痛はじめ、痺れ頭痛等、強烈な神経症状に悩まされる。さらに、膝を強打、その痛みもしつこく残った。

【問題点】
相談を受けた段階で、既に相手方から60万円余りの慰謝料の提示が届いており、最終治療日からも1ヶ月以上経過していた。後遺症がまったく無視されたまま、示談を迫られていた。 【立証ポイント】
ご相談を受けた翌日に急いで病院同行し、久しぶりの主治医にMRI検査を懇願、なんとか検査していただけることとなった。検査結果も年齢変性はあるものの、特筆すべき点はなかったが、幸い通院回数はばっちりだったため、疼痛のみの自覚症状をできるだけ克明に盛り込んでいただいた。
また、症状固定日を「打切り日」に遡って後遺障害診断を作成していただいた。本件後遺障害申請を補強すべく、年齢変性のMRI画像打出しと、横転してグシャグシャになった車の写真等を添付した結果、2ヶ月弱で頚部、腰部、膝関節にそれぞれ14級認定となった。これで、賠償金は200万円近く増額となるだろう。
やはり、自賠責の14級審査はMRI検査や神経学的所見等は二の次で、通院回数と受傷機転(事故状況、車の修理費や損傷具合も)を重要視していると感じる案件となった。 (令和2年12月)
【事案】
T字路を自転車にて走行中、前方不注意の自動車と出合い頭衝突し転倒し、右脛骨プラトー骨折となる。救急搬送された後、観血的整復固定術(スクリュー固定)を受ける。

【問題点】
相手の任意保険がタクシー共済であった。共済の担当者ではなく、タクシー会社の担当が窓口のよう。当方にも過失があるので仕方ないが、健康保険の使用を強く求められ、なにかと治療費の支払いを渋られたり、病院を変えるよう促されることもあり・・明らかに自賠責保険内の支払いを目指す動き。このような対応、タクシー共済ではよくあること。早急に連携弁護士を介入させ、タクシー共済をけん制した。
その後、折悪く新型コロナが拡大、なかなか抜釘手術に踏み出せない状態が続き、事故から1年半を費やした。
【立証ポイント】
骨折後、痛くても歩く努力や、熱心なリハビリの成果もあり、可動域制限は殆どみられない程の回復となった。ただし、靭帯や半月板も軽度ながら損傷しており、筋力低下も著明であり、抜釘後は膝関節の動揺性も視野に、少なくとも複合損傷から神経症状の残存を追った。
(運よく膝の専門医である)主治医から骨折状態を入念に聞いたのち、骨折時から現在までの関節面の画像打出し、ケガ部分の画像打出しを作成した。見事、器質的変化を残す神経症状が認められ、貴重な12級13号が認定された。
(令和2年11月)
一番重い症状が認定されず、二番目の症状が認定されることがあります。これは、自賠責保険の審査基準がそうさせるのです。
骨折と違い明らかな証拠のない打撲・捻挫での認定では、受傷~症状固定までの症状の一貫性が命です。本件の場合、初回申請での主訴であった腰椎捻挫を捨てて、症状の一貫性があった頚椎に絞って申請し直しました。結果は以下の通り。
何事も相手あっての事、障害申請も審査側の基準に合わせて申請すべきです。私たちの業務は、(障害の)真実を明らかにすることが出発点ですが、真実の範囲で依頼者の利益の最大化を目指すものです。本例は、まさにその柔軟性が問われました。
リカバリーできました!
【事案】
自動車にて右折信号で右折を開始したところ、赤信号で交差点内に侵入してきた対向車と衝突し、負傷した。直後から頚部・胸部・腰部痛、とくに腰椎の神経症状に悩まされていた。 【問題点】
ご相談を受けたときには、既に6ヶ月目であり、保険会社から月末での打切りを宣言されていた。通院中の整形外科には以前お世話になったことがあるので、MRI検査依頼については同行せず、ご本人に任せることとなった。
その後、後遺障害診断書を依頼し、全期間の診断書・診療報酬明細書を精査すると、頚椎と胸椎の捻挫は初診時から診断名があるものの、腰椎捻挫が出現したのは”初診から1ヶ月経過後”であったことが判明した。MRI検査は症状が重い腰椎のみ撮影しており、バランスの悪い申請となってしまった。その嫌な予想は的中し、40日で「非該当」の通知が届いた。 【立証ポイント】
腰は1ヶ月後から出現しており、因果関係で否定されたため、再請求(異議申立)では腰を捨てて、頚椎1本で申請する方針を固めた。
主治医に追加資料を作成していただくだけでは弱いと感じたため、追加で頚椎のMRI検査を依頼し、すぐに手配していただいた。新型コロナウイルス第2波の影響で、MRI検査に時間を要したため、再申請まで2ヶ月かかったが、頚椎に的を絞った完璧な医証が整った。
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自賠責の申請書類を収集・完備したら、後は連携弁護士に引き継いで私たちの業務は終了します。多くの場合、後は事務的な連絡を残すだけです。 しかし、裁判ともなればそうもいきません。保険会社側の相手弁護士は、自賠責が認定した等級をあっさり否定してきます。提出した診断書はじめ、色々とケチをつけてきます。被告側の権利主張ですから、つき合わざるを得ません。
私達の場合、後遺障害認定を自ら行う「被害者請求」の段階で、厳しく後遺症の状態を調べ上げています。必要な検査を実施、医師面談を重ねて、障害の全容を完全に把握し、書類を揃えています。さらに、複雑な後遺障害の場合、自賠責からの医療照会や追加的に書類の提出要請が入ります。それらに対して、実に丁寧に対応・提出を続けていきます。すると、認定までの作業から、相手の反論は予想の範疇となります。裁判でも堂々、豊富な証拠書類を突きつけるだけです。
逆に、事前認定(相手保険会社に後遺障害申請を委ねる申請方法)での等級認定は、被害者側の弁護士は一から調べ直しをしなければなりません。その負担たるや、次回の裁判期日まで時間との争いになります。相当な時間が経ってから改めて検査をしても、時機を失することになります。何より、裁判になってから医師面談を申し入れても、(裁判に巻き込まれたくない)医師の協力は得られないでしょう。つまり、準備不足の戦いです。事前認定=保険会社任せの等級認定の不利を悟ることになります。 本日は、連携弁護士と裁判対策、相手の反論潰しの打合せでした。後遺障害の手続きを被害者請求にて手の内に置き、自賠責等級を盤石にしておけば、裁判の結果も伴うものと思っています。
【事案】
被害者は歩行者、交差点で飛び出して優先走行の大型車両と出合い頭衝突、受傷した。主な診断名は脳挫傷、外傷性くも膜下出血、上顎骨骨折、歯牙欠損。記憶と認知機能の低下、情動障害を残す高次脳機能障害に陥った。付随して、左半身麻痺、嗅覚・味覚障害を併発した。他にそしゃく・開口障害の兆候もあった。
事故状況から加害車両の任意保険の対応なく、自賠責保険しか頼れない状態。最大の問題は外国人であるが故、頼れるのは家族・親戚だけで、諸々の手続きが手詰まりの状態で相談会にいらした。
【問題点】
元々、来日すぐ日本語学校を卒業しており、日本語をマスターしていたはずが、まったく日本語を話せなくなった。母国語も意味不明な言動という。明らかに重度の情動障害、性格変化、易怒性、幼児退行がみられた。また、本人が自覚しているか怪しい味覚・嗅覚障害、そして半側空間無視の兆候から、それぞれ該当する検査が必要であった。しかし、多くの検査は日本語か英語、せいぜい中国語版しかなく、検査の徹底は無理であった。
当然、どこの法律相談、弁護士事務所も尻込みして受任して頂けない。賠償金の目途が立たず、日本語のコミュニケーションも困難、このような案件を受任できる事務所は、日本で秋葉事務所しかないと断言する。
【立証ポイント】
これこそ、厳密な過失減額がない自賠責保険が勝負を決する。幸い、国内在住のご親戚が日本語堪能であり、その協力で脳神経外科、整形外科、リハビリ科、耳鼻科、口腔外科、歯科を何度も往復、その病院同行回数は13回を数えた。さらに、カルテ開示、健保レセプトの開示なども加算された。外国人である故の不利はこれだけではない。日常生活状況を克明に掴むため、家族とも通訳を介して何度も質問を繰り返し、できるだけの完成度とした。これら、およそ8か月の調査を決行の末、審査に付した。
審査側の自賠責・調査事務所も大変だったと思うが、それでも当方の努力から、審査期間はわずか3か月半で済んだとも言える。傷害部分の120万円も、治療費を差し引いた残りの分も支払ってくれた。
自賠責保険、高次脳機能障害を熟知した者だけが受任できる案件と言える。困っている類似ケースの被害者さんは他にもいるはず。どんな不利な状況であろうと、妥協なく徹底した調査を行える事務所に巡り会えることを祈るのみ。
※ 併合の為、分離しています。
(令和2年11月)
自らの症状をしっかり医師に伝え、後遺障害診断書に記載頂き、後遺障害の審査に付す、この当たり前と思える手続きは、自動的に進むものではありません。相手保険会社の担当者は、骨折なきケガですと、後遺障害など起きるはずがないものと、サクサク事務的に示談・解決に進めます。私はそこに悪意はないものと思っています。常識的に、捻挫・打撲の多くは3か月も治療を続ければ軽減するものです。
ただし、物事には例外があるもの、中には症状が長引く被害者さんもおります。ここで、立ち止まって、誰かが正しい誘導をしなければなりません。本件は、ギリギリで後遺障害14級にできました。
また、もう一つの論点として、自賠責保険の14級審査の着眼点を再確認です。長引く打撲・捻挫には、それ相当の事故の衝撃が無ければ説得力を失います。また、リハビリ努力=通院回数もその裏付けとなります。バンパー交換程度の小損害での認定は困難です。また、車が大破・廃車となっても、月数回程度の少ないリハビリ日数では深刻度は下がります。いずれも、骨折していれば話は別です。
それだけ、打撲・捻挫は軽傷、後遺症など残らないと思われるのが常識なのです。
9回裏逆転さよならホームランです!
【事案】
自動車にて直進中、コンビニの駐車場に入ろうとしてきた右折車に衝突され、横転。直後から頚腰部痛はじめ、痺れ頭痛等、強烈な神経症状に悩まされる。さらに、膝を強打、その痛みもしつこく残った。

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関節の機能障害(可動域制限や動揺性)なく治るのが一番です。しかし、本件の診断名・骨折箇所では、何かと痛みや不具合が残るものです。それで骨癒合に問題が無ければ、あっさり14級9号に落とされます。どこまで、癒合後の不整を追及できるか・・画像の精査と専門医の読影が勝負を決めます。
地味な仕事でしたが、十二鬼月クラスの認定です。
【事案】
T字路を自転車にて走行中、前方不注意の自動車と出合い頭衝突し転倒し、右脛骨プラトー骨折となる。救急搬送された後、観血的整復固定術(スクリュー固定)を受ける。
【事案】
被害者は歩行者、交差点で飛び出して優先走行の大型車両と出合い頭衝突、受傷した。主な診断名は脳挫傷、外傷性くも膜下出血、上顎骨骨折、歯牙欠損。記憶と認知機能の低下、情動障害を残す高次脳機能障害に陥った。付随して、左半身麻痺、嗅覚・味覚障害を併発した。他にそしゃく・開口障害の兆候もあった。
事故状況から加害車両の任意保険の対応なく、自賠責保険しか頼れない状態。最大の問題は外国人であるが故、頼れるのは家族・親戚だけで、諸々の手続きが手詰まりの状態で相談会にいらした。
【問題点】
歯については、上顎骨骨折に伴う歯冠破折、外傷性歯髄炎があり、その周辺歯にも治療が及んだ。
【立証ポイント】
日本語のできるご親戚のご協力・付き添いを頂き、歯科を往復し、歯科専用診断書を歯科医と一緒に仕上げた。
結果、「5歯以上に対し歯科補綴を加えたもの」が該当した。ただし、別表Ⅰ(介護)2級を優位等級とし、認定から排除となった。
※ 併合の為、分離しています。
(令和2年11月)
【事案】
被害者は歩行者、交差点で飛び出して優先走行の大型車両と出合い頭衝突、受傷した。主な診断名は脳挫傷、外傷性くも膜下出血、上顎骨骨折、歯牙欠損。記憶と認知機能の低下、情動障害を残す高次脳機能障害に陥った。付随して、左半身麻痺、嗅覚・味覚障害を併発した。他にそしゃく・開口障害の兆候もあった。
事故状況から加害車両の任意保険の対応なく、自賠責保険しか頼れない状態。最大の問題は外国人であるが故、頼れるのは家族・親戚だけで、諸々の手続きが手詰まりの状態で相談会にいらした。
【問題点】
本人が自覚しているか怪しい味覚・嗅覚障害から、該当する検査が必要であった。しかし、多くの検査は日本語か英語、せいぜい中国語版しかなく、検査は通訳が必要だった。
【立証ポイント】
日本語のできるご親戚のご協力・付き添いを頂き、耳鼻科を何度も往復した。これも幸いというか、嗅覚・味覚がすべてスケールアウト(まったく感知せず)なので、検査結果を抑えやすかった。
嗅覚・味覚共に12級を算定。ただし、別表Ⅰ(介護)2級を優位等級とし、認定から排除となった。
※ 併合の為、分離しています。
(令和2年11月)
相手保険会社の担当者だって、間違った説明をしてしまうことはあります。
人間だもの
それは仕方ありません。被害者さん達は、「保険金を渋る為にウソをつかれた!」などと憤慨しますが、たいていは悪意なく単に間違えた、でまかせを言った程度のことです。なぜなら、例は少ないですが、逆に間違って支払いすぎること(過払い)もあるからです。そもそも、交渉事ですから、何事も鵜呑みににせず、自分でも調べることが基本と思います。
言った言わないには録音です!
しかし、あるケースでは、間違えましたでは済まされない、大変なことでした。概要を説明します(個人情報なので脚色しています)。
事故で遷延性意識障害に陥った被害者さんがおりました。事故後9か月、意識が戻らない。医師も「奇跡でも起きなければ・・」です。このまま常時介護であれば、介護費用がかさむので、死亡より後遺障害の賠償金が高くなります。亡くなったらお金がかかりませんので、このようなケースは珍しくありません。
もう9か月、何はともあれ、最初の1手は自賠責保険金の確保です。そこで、相談を受けた代理店さんは、相手保険会社に「先に自賠責の請求をしたい」旨を伝えました。すると、担当者は、「自賠責へ請求するには(意識不明状態が続いているので)本人の意思確認ができないので、法定後見人を立てて下さい」との説明。かなりの面倒が家族に圧し掛かります。
そこで、その代理店さんから秋葉に相談が入りました。私はまず、「後見人の選定は家庭裁判所に申し立てるとして、それを見越した、重傷案件に秀でた弁護士を選任します。賠償交渉は裁判前提、自身の過失分は併せてご家族加入の人身傷害保険に請求します。まずは、自賠責に被害者請求して、別表Ⅰの1級とその保険金4000万円を確保しましょう」と、いつものように、解決へのロードマップを示しました。
ここで、先の担当者と秋葉で食い違うのは、自賠責保険の請求は後見人じゃないとできないか、ご家族でもできるか、です。後見人の設定にはそれなりに時間もかかります。弁護士を雇うことや当面の介護負担を考えると、4000万円は是非とも先取りしたいところです。そこで、代理店さんは、秋葉を信じて、ご家族の署名・印で被害者請求をしました。
もちろん、念書の追加提出を済ませて保険金がおりました。しかし、なんと、それを待つように、被害者さんは1か月後に亡くなってしまいました。高齢で事故のダメージを負い、意識障害が続けば、当然に予想すべきことかもしれません。
ここで、先の担当者の説明を思い出して下さい。後見人の設定で3か月程度を浪費してたら・・請求前に死亡となってしまいます。自賠責への請求は後遺障害ではなく、死亡となるのです。恐らく、その死亡保険金額は3000万円が限度ですが、高齢から逸失利益が伸びず2400万円位と思います。対して、生きてるうちに介護費用を含む別表1-1級の認定を受けた保険金は、ほぼ4000万円に達します。認定後に死亡したからと言って、「差額1600万円を返せ!」とは言われません。症状固定日で後遺障害を判断するのが自賠責のルールですから。
すると、死亡の場合の賠償請求で勝負するよりも、低い自賠責規準であろうと後遺障害保険金が有利、まして過失減額ない4000万円の確保で解決になること濃厚です。もし、相手担当者の言うことを信じていたら、少なくとも1600万円以上の損失、これは交通事故の2次被害です。仮に、それを任意保険会社に咎めても、「担当者の・・勉強不足の間違いで・・すみません」とは言うでしょうが、何ら責任を負うことはしませんし、責任を負うべき罪にもなりません。すべては、被害者家族の不運で済まされます。 このケースは極端ですが、交通事故の世界は間違いのオンパレードです。保険会社だけではなく、警察も医師も弁護士も、お役所もすべて、間違った説明をする可能性があることを肝に銘じるべきです。被害者さん達も、正しい説明と判断するためにも、勉強しなければならないのです。
賠償金の目途が立たない・・当然、弁護士先生は報酬が見込めず、尻込みしてしまいます。まして、外国人で障害が複雑であれば、費用対効果から謝絶するでしょう。でも、そんな時こそ普段の宣伝「被害者救済」を思い起こして頂きたいと思います。
良くてせいぜい、「等級が取れてから又来て下さい」の対応ですが・・本件の場合はその等級を取ることが難しく、等級認定こそが解決のすべてなのです。もっとも、何もできない、どうしたらよいかわからないのに受任する事務所も困ったものです。
本件の場合、交通事故に関する知識と経験が本物であれば、報酬の目途は立ちます。少なくとも秋葉事務所は、です。
そして、他事務所から見捨てられた困っている人を助ける”男気”でしょうか。
外国の方のご依頼も多いのです
【事案】
被害者は歩行者、交差点で飛び出して優先走行の大型車両と出合い頭衝突、受傷した。主な診断名は脳挫傷、外傷性くも膜下出血、上顎骨骨折、歯牙欠損。記憶と認知機能の低下、情動障害を残す高次脳機能障害に陥った。付随して、左半身麻痺、嗅覚・味覚障害を併発した。他にそしゃく・開口障害の兆候もあった。
事故状況から加害車両の任意保険の対応なく、自賠責保険しか頼れない状態。最大の問題は外国人であるが故、頼れるのは家族・親戚だけで、諸々の手続きが手詰まりの状態で相談会にいらした。
【問題点】
元々、来日すぐ日本語学校を卒業しており、日本語をマスターしていたはずが、まったく日本語を話せなくなった。母国語も意味不明な言動という。明らかに重度の情動障害、性格変化、易怒性、幼児退行がみられた。また、本人が自覚しているか怪しい味覚・嗅覚障害、そして半側空間無視の兆候から、それぞれ該当する検査が必要であった。しかし、多くの検査は日本語か英語、せいぜい中国語版しかなく、検査の徹底は無理であった。
当然、どこの法律相談、弁護士事務所も尻込みして受任して頂けない。賠償金の目途が立たず、日本語のコミュニケーションも困難、このような案件を受任できる事務所は、日本で秋葉事務所しかないと断言する。
【立証ポイント】
これこそ、厳密な過失減額がない自賠責保険が勝負を決する。幸い、国内在住のご親戚が日本語堪能であり、その協力で脳神経外科、整形外科、リハビリ科、耳鼻科、口腔外科、歯科を何度も往復、その病院同行回数は13回を数えた。さらに、カルテ開示、健保レセプトの開示なども加算された。外国人である故の不利はこれだけではない。日常生活状況を克明に掴むため、家族とも通訳を介して何度も質問を繰り返し、できるだけの完成度とした。これら、およそ8か月の調査を決行の末、審査に付した。
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今朝から、ある記事へのアクセスが↑↑↑で、なぜかなぁ~?と思っていたら、歌手のミーシャさんのおケガの記事をみました。 胸椎の横突起骨折との診断ですが、アクセスが集中したのは、これ ↓ 頚椎の棘突起骨折:症状・後遺障害等級・慰謝料について解説 棘突起が読めなくて、検索したのかな、それとも、直接リンクが張られたのかも・・この記事は関連する記事や実績を盛り込んで、金澤が再編集したものです。思わぬ再ブレイク記事となりました。いつか、好情報や人気アクセスの記事をアンソロジー形式で、再UPしてみようかと思います。
毎日、営業日に欠かさずUPしてきた業務日誌も、来年2月で10年を迎えます。 MISIAさん、落馬で大けが news23の取材中
歌手のMISIAさんがTBSの報道番組「news23」の取材中に落馬し、胸椎(きょうつい)棘(きょく)突起部を骨折する全治6週間のけがをしていたことがわかった。同局が19日、発表した。MISIAさんは現在、自宅療養中だという。
同局によると、同番組のクルーは15日午後、地方の乗馬クラブでMISIAさんが知的障害のある選手たちと乗馬をしながら交流するプログラムに参加する様子を取材。MISIAさんが乗馬している様子を撮影していた際、馬が突然スピードを上げ、落馬したという。MISIAさんはその後インタビューにも答えたが、翌日、医師の診察を受けたところ骨折が判明。同クラブのトレーナーからは「取材クルーの動きや機材に馬が反応した」と指摘されているという。
同局は「取材中にけがをされたことについて、MISIAさんに心よりお見舞い申し上げます。当該の馬は調教されており、乗馬している人がコントロールできる状態にあったとのことでしたが、MISIAさんがけがをされることになってしまいました。取材クルーの動作や機材の存在が刺激を与えることになったのであれば、誠に申し訳なく、心よりおわび申し上げます」としている。
当日の取材内容の放送についてはMISIAさん側から承諾を得られており、後日放送予定という。
MISIAさんは公式サイトで、12月5、6日に予定していたクリスマス・チャリティ・ライブの中止とチケットの払い戻しを発表した。
<朝日新聞デジタル さまより引用>
平身低頭とはこのことです。
ドクターには、最大限の尊敬と感謝をもって面談しています。それは、患者はもちろん、関係する私達業者も同じことです。しかし、中には驚くほど尊大な態度の先生もおります。今日は機嫌が悪いのかな? 患者さんの態度がいけないのかな? 医師も人間ですから、色々あると思います。
でも、優秀な先生、偉い先生ほど、謙虚で腰が低いんだよな・・
今年はコロナ下、例年に比べて相談数は減りましたが、重傷案件、難しい案件はやはり秋葉事務所に集中しました。けっこうキツい一年となりました。 手間暇だけではなく、創意工夫、頭脳フル回転の中、疲労からか歳からか、腕~肩の痛みにさらされています。年末年始の休暇が待ち遠しい中、X’masデコレーションを早めました。 やや、暗い世相ではありますが、気持ちの切り替えには、環境の変化が一番です。デパートの年末商戦のように、フライング気味です。なんかのCMのフレーズ、「暗いと不平を言うよりも、すすんで灯りをつけよう」です。
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初めて経験する世界規模のパンデミック、一生のうちにそう何度も経験できるものではありません。今年(あるいは来年まで)は、一生忘れられない1年になると思います。
その今年に、奇しくも私と同じ歳の2人が亡くなりました。一人はいとこで、夏に。もう一人は剣道部の後輩で、今朝、最後の別れにと一目会ってきました。病ですから致し方ない。それでも、還暦を迎えずに一生を終えることに、人の不平等と不合理を感じます。皆、同じ年に生まれても、同じ年に亡くなるわけではありません。当たり前ですが、人の寿命はバラバラです。
今後の経営や人生を考えると、いつ死ぬのかがわかっていれば、それに合わせた計画を立てるのですが、わからないからこその人生なのでしょう。何事も不確定要素がすべてなのかと諦観するだけです。日々、健康や事故に気を付けて、計画的に事業を進めていくことが、せめてもの抵抗となります。何より、限られた人の寿命を稀有に思い、一日一日を噛み締めて、大切にしていきたいものです。先立つ者は、それを気づかせてくれます。
宇都宮より東京寄りですと、新幹線を使うわけではないので、宇都宮よりかえって時間がかかります。東京・上野ラインで1時間半、揺られ続けました。 本日は泌尿器科の専門医に面談でした。整形外科の医師は、賠償問題が絡むと非常に嫌な顔になりますが、割と専門科のドクターは嫌悪感なく興味を示して頂けます。しかし、本件の場合、既にウロダイナミクス検査も実施済、その検査結果や診断書も提出した上での審査結果がでています。再請求にあたって、この先生にさらにお願いする書類はありませんでした。 ベストを尽くしてくれた先生には感謝ですが、手ぶらで帰る病院同行でした。帰りの電車は接続悪く、東京駅まで2時間近くかかりました。どっと疲労感に浸りつつ、夜の東京駅へ到着しました。新しい策を考えねば、下を向いている時間はありません。
今年は、今月までに高次脳機能障害の案件を4件ほどお預かりしました。例年と比べれば少なめです。ご相談をお待ちしております。
また、裁判中や賠償交渉中への配慮から、実績に投稿できない案件が数件控えております。いずれも、被害者の皆さんの参考になる事例ですので、追ってUPしていきたいと思います。
相変わらず、高齢者の受傷が多い傾向です。後の介護負担がご家族に圧し掛かります。本例のように、障害の立証には、医師はもちろん、ご家族のご協力が欠かせません。
現在、高次脳案件を3件担当しています。繊細な作業が続きます。
【事案】
歩行中、自動車に衝突される。頭部を強打し、意識不明の状態で救急搬送され、外傷性くも膜下出血、脳挫傷の診断が下された。
【問題点】
主治医は高次脳機能障害に不慣れな医師であり、高次脳機能の検査・評価が難しかったため、近隣で検査先を手配する必要があった。また、高齢のため、何度もリハビリに通って検査することができないと予想されたため、その点も踏まえた検査先を手配しなければならなかった。
【立証ポイント】
娘さんが看護師、そのご協力から、ご本人の症状について、具体的かつ分かりやすく医師にお伝えすることができた。診察では分からないような日常生活についての資料も主治医にお渡しして、検査では計ることができないご本人の症状についても診断書に記載していただくことができた。医学的観察と家族の日常観察の両面から、より実情に沿った資料が完成した。
あれほどしっかりしていたお母さんが、まるで認知症患者のように思われている・・・疑問を感じていたご家族としては、高次脳機能障害7級4号が認定されて、ますは安堵となった。しかしながら、被害者家族の苦悩はこれで終わりではなく、これからがスタートとなる。介護状態が続いていくことを考えると、なんとも複雑な心境になる案件となった。
宝くじの当選確率は未公表らしいです。統計的に一つのくじ、販売店ごとではある程度の数字を出せるようですが、実は当選者が引き換えに来ない数が、ある宝くじの公表では30%もあるそうです。その当たりくじは買われていないのか、買ったけど抽選を忘れたのか、捨てたのか、失くしたのか・・。
私は子供の頃からくじ運が強い方だと思います。今まで何かと抽選に当たってきました。私の両親はもちろん、親戚まで、私の名前を借りて抽選に申し込んでいたようです。しかし、私自身が勝ち取ったものは、宝くじのように単に買うだけの抽選と違います。学生時代に名を馳せたのは、学園祭や学内の行事での景品荒らしです。荒らしとは聞こえが悪いですが、景品や賞金のかかったゲーム・クイズに参加した結果でした。少し自慢させて下さい。
時はバブル後期、まだ企業のスポンサーがたくさん協賛したもので、イベントとなれば、それは商品も山盛りでした。すすんで参加して、優勝もしくは準優勝して商品・賞金を獲得したものです。貧乏学生だったので、後輩におごる金品を稼ぐ目的でした(おかげで先輩の面目は立ちました)。列挙しますと・・
ディベート大会優勝、腕相撲大会準優勝、女装コンテスト特別賞、中庭プロレスチャンピオン・・このように、どんなジャンルであろうと必ず上位進出、トップを目指したものです。獲得商品・賞金は学園祭で毎年10万円相当を越えました。
スキーツアーでは、2年連続でゲームに勝利、旅行券2組とスーキーウェア、こちらの商品・賞金総額も10万円を越えました。
学校外では、漫画雑誌の「少年スピリッツ」の読者投稿で5000円の原稿料をせしめました。
その他、食品・飲料などはカウントから除外、相当な量です。 剣道部ではすっかり「ゲームの達人」でした。
これらは、運というよりは技術と気合で勝ち取ったものです。なにより、事前に勝算を立てています。ある程度勝つ自信がありました。
したがって、宝くじのような天文学的な勝率に挑もうとは思いません。こんな厳しい確率では勝算が立ちません。自らの能力が及ばない、運だけの勝負ではダメなのです。 さらに遡ること中学生の頃、父が珍しく宝くじを10枚買ってきました。まったく賭け事をしない父がです。 それから2週間後、父が「当たった!」と声を挙げました。 そんなバカな、見間違えだと思い、新聞の当選番号をみました。・・・・確かに組番号も番号(6桁だったかな?)もぴったりです。「本当に1位が当たってるわ、えーと、8000万円だったかな」・・意外と冷静なものです。本当に当たってるよ、と言っても母はまったく信じません。
私は、もう一度、新聞を確認しました。すると、宝くじ当選番号が別ページにもう一つ。ここで、すごい偶然に出くわしました。なんと、父の買った宝くじは、まったく別の宝くじの1位当選番号だったのです。これは、買った宝くじの1位を当てるより、絶対に難しいことだと思います。 しばらく、絶望にうなだれる父を慰めつつ、「親父は人生の”つき”を、ここで使い果たしたな・・」と子供心に思ったものです。