全国の温泉すべてにそれぞれ個性や特徴があり、その魅力は多種多様と思っております。優劣などは、目的やその時の気分で入れ替わるものです。まるで湯に対して人間性を問うかのごとく、温泉を様々な観点から評価、愛でています。
しかし今年、鄙びた雰囲気に引かれ、岩手県の某温泉を訪ねたのですが・・・どうも良くない。熱すぎる湯温と浴感に若干の苛立ちを感じ、鄙びた=風情とならず、宿の造りにはやや感動がありましたが居心地にはつながらず、温泉街にお店や公園もなく、ただ不便だけを感じました(山奥の一軒屋では、その覚悟で準備をしていきますが・・)。その時の私の心模様が影響しただけなのか不明です。
なんかイラつく熱さで、浴感も肌に合わず落ち着かないのです。熱過ぎるお湯でも、大変に気に入る温泉は数多くありました。ここは、経験した数百湯の中でも珍しい印象でした。痩せ我慢してまでも入る湯に思えず、45°から43°までせっせと加水しました。
また、温泉街に商店がなく、たった一軒の飲食店も連休中に関わらず長期休業中です。わずかなスペース、ベンチでもあれば、食事や居眠りも可能ですが、時間をつぶす場所もないのです。なんとか日帰り入浴施設で時間をつぶしましたが、そこも自販機以外の飲食はできず、休憩スペースもなく(「休憩は遠慮して下さい」の張り紙が・・)そして、ここも湯が熱すぎます。景観に目をやりますと、解体をせずに残ったかつての温泉ホテルが数軒、廃墟と化しています。もはや、肝試しのスポットでしかありません。

玄関に「のろわれる」の落書きまで・・
通常、温泉街の不便さなどさほど気になりません。それこそ観光スレのない自然の姿と思いますが、何故か一々気になったのです。何より、たいていの温泉には、わずかでも独特の風情や魅力があるものです。ここは、どうも好感がわきませんでした。何故でしょうか・・これは、私にとって大変に珍しい現象に思えました。
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