交通事故で被害に遭って、加害者の加入している保険会社に損害賠償を請求、交渉、裁判へとバトルが繰り広げられる構図は、わかり易いことです。    しかし、自爆事故で加害者がいない場合は当然で、相手が無保険で請求しても回収が見込めない場合、賠償金は絶望的です。また、自身の過失が半分、つまり、50:50を超えるような事故の場合は、相手保険会社は一括対応(治療費の直接払い)をしませんし、最終的に相手から賠償金の全額は回収できないことになります。これらの場合、自身に人身傷害保険、あるいは無保険車傷害保険の加入があれば、ひとまず、こちらに請求して損害の回復にあたります。

 そこで、問題になるのは、保険会基準の低い賠償金で満足できるか?に尽きます。相手に対しては損害賠償金の最大基準である、弁護士基準(≒裁判基準)で請求したいと、被害者さんの誰もが思うでしょう。しかし、自身の保険会社は加害者ではありません。その保険会社の約款に定められた規準の賠償金に甘んじることになります。これは裁判で獲得できるであろう、賠償金の80%位なら仕方ないと諦められますが、これが2倍3倍もの差があるとしたら・・・そう簡単に諦められるでしょうか?  何度も登場するこの保険会社(人身傷害保険の)社員、弊社 基準 くん と名付けよう。

   ここ半年の相談・受任のおよそ40%が、相手よりむしろ自身加入の人身傷害への回収が一番高額となる案件、もしくは、人身傷害への満額回収が最大ポイントとなる事故でした。最初、多くの被害者さんは、敵は相手保険会社と思っています。しばらくは、自身が加入している保険会社から、全額回収ができないことに気づきません。それは、相手との示談後に愕然、後から気付くのです。その点、私たちは、最初から、「ラスボスは人身傷害」と見定めています。受任後、着々と裁判基準の回収へ向けて、連携弁護士と準備を始めます。

   復習 ⇒ ときに「人身傷害保険への請求が交通事故解決の最大の山場」となる ① 全額回収ならず    実例 ⇒ 続きを読む »

どーも!!金澤です!

今日は一言言わせてもらいます。

 

おい!!!

 

飲食業界が厳しいと言って、国から金貰って、 口癖は「100万貰ったけど、それ以上に売り上げ落ちてるからね。」とドヤ顔。 厳しい厳しいと嘆いているくせに、人目のつかない厨房でマスクの付けない飲食店が、多いこと、多いこと。

 

貴方はお金を受け取ってまで生き延びる必要のない分類ですと言いたい!

厨房熱いから?じゃあ工夫せい!!

 

人が見ていない所で、客の事などどうでも良いと仕事している奴が作る料理?

唾以外なに入ってるかわからん。信用ならん!

その厨房はきっと不衛生でしょう!

 

※私の体感半数以上の飲食店様は、非常に感染症対策などを徹底して、衛生管理へのこだわりも見え、非常にありがたく、安心して食事をさせて頂いております。 いまから話すのは、その半数以上の飲食店様もおそらく迷惑しているであろう、嘆く癖に努力もしない迷惑な害悪同業者の飲食店のお話です。 必ず共感して頂けると思います!

 

今、東京では街中を歩いたり、電車であたりを見回しても、マスク着用率は98%以上ではないでしょうか。

 

スーパーに入っても、ショップに入っても。

皆マスクを着用しています。

そんな光景が当たり前になり、今やマスクをしていない人と近くに居る事に抵抗を覚えるようになりました。

こんなことを言うと否定してくる人が居そうですが、絶対にそう思っている人の方が多いはず。(笑)

 

つい1ヶ月位前でしょうか。

飲食店に入り、接客をする店員(バイト)はマスクを着用しております。 が、ふと厨房が見えたので厨房に目をやると、厨房の人(おそらく店主)はマスクを付けずに調理をしていたのです。

それだけで、何故か嫌悪感を抱いてしまいました。 以前なら全くそのような感情にならなかったはず。 これがウィズコロナによる気持ち、社会の変化なのだなと実感。

 

私は厨房の様子を見ていると、厨房とホールの連携をとる際に話している。

飛沫が料理に入っているのかな~と想像が膨らむ。

コロナ関係なくとも、何度も何度もテレビで観た飛沫の映像が頭によみがえる。

 

なんだか気持ち悪くなってきて、水だけ飲んでお店を後にしました。

 

人目につくところだけキチンとし、人が見ていない所ではそんなもんですよね。世の中。

 

その出来事から、私は飲食店に入ると、まず厨房の様子を軽く注意するようになりました。 店の外からマスクを付けていないのが分かる場合は、入りません。 入ってから厨房が見えて、マスクを付けている様子が無ければ、水だけ飲んで店を後にします。

 

最初の頃、水だけ飲んで店を後にした時は、店に対して、悪いことしたかな。なんて考えました。

 

今となっては全く何の感情もわきません

 

最低限のマナーも出来ない頭の悪い飲食店、この時間を返せ!!

飲食店なんだから最低限注意するところなのに注意していないアホ!!

 

としか思いません。皆さまも、飲食店の厨房の様子を見てみて下さい。

私の体感ですが、マスク着用率は、70%位ではないでしょうか?

どうしても食べたい食事なら仕方ないですが、 嫌悪感を抱いたら、すぐに退店するようにしましょう!

 

見えない所で客の事を考えていない奴等、何しているか分かりませんよ!

きっと調理場も不潔です!夜中はネズミが走っていますよ(笑)

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 匂いの件では、嗅覚障害、その脱出と減退の基準は凡百のホームページですでに説明しています。

 問題は、T&Tオルファクトメーターの検査を熟知しているのか否か、確実に検査誘致できるかです。弊所ではそれこそ、全国の嗅覚障害の被害者さんから相談を頂いています。    基礎知識の復習 ⇒ 嗅覚・味覚の検査    さらに詳しく(弁護士向け講習会のテーマ)⇒ 演習問題     匂いに異常を訴える被害者さんに対して、しっかり嗅覚検査に誘導できるのか? これこそ事務所の実力です。しかし、残念ながら知識はあるものの、実際に嗅覚の検査に誘致できる事務所は、弁護士、行政書士含め、ほんの一握りかと思います。障害の立証に長けた本物が少ないゆえ、秋葉事務所の電話は鳴りやまないのかと思います。

 しかし、匂いの障害とは不思議なものです。被害者さんの多くは味覚障害と一緒に症状を訴えます。双方一緒の検査は珍しくありません。風味障害と言って、匂いを感じなくなると、味覚も減退することが多くなります。味を感じる器官より以上に、匂いに準じて味を感じてしまうことがあります。匂いから味を脳が判断することがあるのです。「コーヒーは味より香り」の理屈です。

 直接、嗅覚神経がやられる顔面骨折、頭蓋底骨折は嗅覚障害の疑い濃厚です。一方、脳損傷による嗅覚障害は弊所ではおなじみで、多数の認定例があります。高次脳機能障害からの派生になりますが、被害者さんによっては嗅覚の減退ではなく、過敏になった方もおりました。電車に乗ると、女性の化粧品の匂いが異常に匂うようになり、とくにシャネルのNo.5など特定の香水が気になるそうです。そのレベルは、頭痛すら催すほど耐えられないのです。我慢できず、「君の香水のせいだよ♪」 と、電車を降りてしまいます。嗅覚障害は脱失(まったく匂いがしなくった)や、減退(一部の匂いがしなくった)だけではないのです。

 後遺障害等級は脱失で12級、減退で14級ですが、過敏には等級認定がありません。今後、弁護士が個別具体的な症状として法廷で争うことに期待しています。全国の弁護士先生に呼び掛けたい、味覚・嗅覚・聴覚・視覚これら感覚器障害で本気で戦うのであれば、是非、秋葉事務所も仲間に入れて頂きたいと思います。

 秋葉は、T&Tオルファクトメーター検査のキットを買おうと考えた事務所ですよ(イソ吉草酸とスカトールの強烈な悪臭から購入を断念しました)。       君のドルガバ、シャネル、ディオールも・・・ある意味、後遺障害に関わります。  

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 後遺障害申請を200件も担当すれば、およそ一通りの経験を積むことになります。時間にして5年程の勤務でしょうか。その他、事務所全体での受任案件も学ぶことになりますので、珍しいものを除く一般的な障害・傷病名についての知識は身につきます。    事務所の若手もこの段階でようやく一通りの傷病名を担当し、初心者を卒業でしょうか。今後はレアな傷病名への挑戦が待っており、今までの経験の応用が求められます。益々の活躍が期待されるところですが、この段階で落とし穴があります。

 今までの知識や経験があるので、案件を簡単に見切ってしまいます。一見で後遺障害の等級を予断します。また、解決のプロセスを即、描くことができます。それ自体は経験から培った実力ですから、ひとまず歩の一手です。しかし、物事は例外のケースが必ず存在します。交通事故の仕事も同じです。想定したこと、見込みが裏切られることが度々生じます。今までの経験とは違うケースが数々待っているのです。そこで、既存の知識に固執し、原則にとらわれて、思わぬ見込み違いをすることになります。これは、どの仕事でも共通すること、何事も追求すればするほど奥が深いのです。

 知識・経験を深めた結果、自信がついて、誰しも万能感をもってしまいます。これは、若気の至り、通過儀礼のようなものと思います。かつての私もそうでした。自信が歩いているような、実に嫌な奴だっと思います。その自覚を持つまでに少しの時間が必要でした。

 真のプロになるには、ここからが勝負なのです。すでに、新しい壁が目の前に存在しています。自分はまだまだと自覚しなければ、見えてこない壁です。今までは所詮、先導者の後に続いて初心者コースを歩いてきただけです。これからも、長い道が続いているのです。何人かの若手をみてきましたが、初心者コースを修了しただけで、自信過剰、仕事をマスターした気になってしまう者が少なくありませんでした。ある意味、自分で成長のピークを決めてしまったことになります。ここからの上昇カーブに乗れず、ピークとして辞めてしまっては実に惜しいと思います。    流水腐らず。 常に挑戦し、向上心を失わないこと、これは言うまでもない格言です。加えて、自らの立ち位置が今どこにあるのか?これを自覚することも大事と思います。    私達の仕事は、ます、経験から導き出される方法で、被害者さまに対応します。ここまでは基礎編です。ここで、一旦立ち止まり、その方法を疑ってみる、違う方法も検討してみる、新しい方法を試みる・・応用編は実に難しく、そして、楽しいものです。常識を疑い、セオリーを曲げる、そして、結局、原則に戻っても良いのです。そのような良い意味での逡巡(しゅんじゅん)こそ、創造性のある仕事に繋がります。 私も後続する若手に負けず、感性を磨いていきたいものです。        

 

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 基本的に、患者以外の付き添いや面談は医師から敬遠されるものです。

 ただ、稀に本例のようなケースもあります。医師と患者間では上手くいかない関係でしたが、佐藤の介入後、スムーズに進みました。ケガを治す治療者と、ケガが治らなかったことを調査・立証する立場は、それなりに深い溝があります。それでも、何度か私達の仕事に触れた医師は、私達の業務に対して、その目的・姿勢を理解して下さります。 誠意は届くもので、いずれは医師の警戒感は薄れ、それなりに信頼関係に発展するのです。   別件で何度かお会いしていたので  

12級5号:鎖骨骨幹部骨折(70代男性・長野県)

【事案】

自動車から降りて、お店に入ろうと道路を横断していたところ、後方から走行してきた車に衝突され受傷。鎖骨を骨折したもの。

 

【問題点】

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 最近は土日の出勤、それも出張が多くなりました。

 実は平日のように電話が少ないので、助かっています。

 相談会や病院同行しづらい環境なので、被害者さまの自宅やカフェなど、様々な場所に伺っています。

 本日は早朝から夜遅くまで、日帰り出張でした。海の見えるホームでちょっとほっこり。

 

 今回は重傷かつ重大事故です。 厳しい仕事が続きますが、頑張ろう。  

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【事案】

自動車から降りて、お店に入ろうと道路を横断していたところ、後方から走行してきた車に衝突され受傷。鎖骨を骨折したもの。

 

【問題点】

主治医とそりが合わなかったのか、受傷後2ヶ月で診断書上「中止」となっていた。その点を追及したためか、今度は逆に「症状固定は1年診てから!」と、頑なな対応となっていった。

【立証ポイント】

ご本人お一人では、主治医との関係が悪化しかねないため、定期的に総合病院の診察に同行し、後遺障害認定に向けて誘導していった。

受傷から1年が経過する段階で、両肩のレントゲンを依頼、その変形所見をもって後遺障害診断書にご記載いただいた。主治医には別件で以前にもお世話になったことがあり、私達とは気心が知れているので、書類の記載には問題はなかった。

ご本人は外貌写真を撮影することを拒んでいたが、コロナ渦中ということもあり、なんとか説得して、外貌写真をご家族に撮影していただいた。その添付資料が功を奏したのか、1ヶ月も経たないうちに12級5号認定となった。

(令和2年7月)  

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【事案】

バイクに搭乗中、信号のない交差点にて右方から進入してきた自動車に衝突され受傷した。直後から全身の痛みに悩まされる。とくに、肩の痛みが強く、

【問題点】

救急病院では単なる打撲の診断しかなく、レントゲンでも異常所見はなかった。また、主治医が最後の最後になって、後遺障害診断書は他院で記載してもらうようにと途中で投げ出してしまった。 【立証ポイント】

近隣の整形外科を受診したところ、肩鎖関節亜脱臼の診断名がついたが、他院にてMRIを撮影するも異常所見はないとの書面が返ってきた。とりあえず、痛みの継続で最悪14級を確保すべく、リハビリ継続を指示した。

後遺障害診断前に両肩のレントゲン撮影を終えた後、後遺障害診断書を依頼したところ、主治医が記載を拒んだ。そこで、その病院で何故か一番権力を持つ婦長と事務員の協力を得て、無事に診断書を入手した。申請書類には、事故直後と症状固定時のレントゲン打ち出しを加えた。

コロナ渦中ということもあり、審査に2ヶ月半を要したが、消極的に想定していた14級9号ではなく、12級13号認定に届いた。この力業にご本人も大喜びであった。

(令和2年8月)  

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【事案】

バイクにて直進中、中央線を越えて走行してきた自動車に衝突される。全身を強く打ち、すねを骨折する。救急搬送されたのち、すぐに手術が施行され、約3ヶ月の入院を余儀なくされた。 【問題点】

症状としては、膝・足首の可動域制限、下肢の短縮障害だったが、主訴である膝の可動域制限は時間の経過とともにどんどん回復していき、症状固定時には12級が認定されるか瀬戸際の状態であった。もちろん、回復良好はよいことだが・・。

【立証ポイント】

抜釘手術を行わない方針となったため、症状固定時期を早期に設定した。まず、短縮障害は、脚長差が分かるよう両下肢が同時に撮影できるようレントゲンを依頼した。続いて、後遺障害診断で脚長差計測と膝関節と足関節の可動域計測に立ち会い、それぞれ12級の基準値であることを見届けた。

本件では、受傷部位から離れた足関節の可動域制限は認定されない予想をしていたが、結果として傷痕や装具、サポーター等、日常生活での困窮ぶりが明らかであったため、醜状痕面接にてついでにアピールしたところ、膝と足関節の可動域制限が認定され、計画通りの11級認定となった。脚長差は画像から否定されたが、これは仕方ないか。

(令和2年7月)  

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 医師は診断権を持っています。医師が黒と言えば黒、患者は馬も鹿と言わなければなりません。    私達も最大限に医師の診断権を尊重しますが、患者が症状を訴えても、「後遺症などない」、「診断書は書けない」と医師が診断権に基づいて判断することがあります。その場合、別の病院・医師に転院すれば良いのですが、初診からの医師が後遺障害を否定することは、仮に新しい医師に後遺障害の診断を受けたとしても、自賠責保険の審査上、当然に不利な履歴として残ってしまいます。

 私たちは年間200件を超える病院同行を10年以上続けています。病院同行の数はもちろん、その造詣は他事務所の追随を許さないと自負するところです。本件の病院でも、医師より事務方が頼りになることを事前に把握していました。そこで、医師との掛け合いはスルー、婦長・医事課に話を通して、診断書の確保に至りました。

 付け焼刃の病院同行ではありません。まるで、製薬会社のMRさんのように、病院内外の様々な情報を把握するようにしています。病院に限らず、どの組織・会社でも内部の力関係や派閥、独特の関係があるものです。その点、毎日のように病院に出入りしているMRさんと話が合います。先日、最終回を迎えたドラマ「私の家政夫ナギサさん」でのMRの活躍に、「ある、ある」を感じた次第です。

※ MR(Medical Representativ=続きを読む »

 私たちは実際に患者さんに会って症状を伺い、主治医の意見まで聞いています。被害者さんの症状を直接に知る立場でもあります。

 一方、審査側である自賠責保険・調査事務所は、患者さんに会うことなく(例外として醜状痕面接では会いますが)、診断書と診療報酬明細書、レントゲンやMRI画像からジャッジをします。すべての被害者さんの症状が書類に克明に記載され、症状の程度が正しく判断されていれば、再請求(異議申立)は起きないはずです。しかし、むち打ちはじめ、打撲捻挫の診断名では、他覚的な症状が乏しく、2度の審査を強いられることもしばしばです。

 毎度、「書面審査のみで判断する」審査側の苦慮は承知していますが、本件では主治医の意見書を追加的に提出も、救急搬送先を含むすべての通院先宛に同じ意見書を追加要請されました。まるで、意地でも14級を否定する記述を探しているようです。すべての申請がそうとは言えませんが、何が気になったのか?・・審査内容・過程はわかりません。一つ言えるのは、担当者の性格・感性によって、多少のぶれがあるのかもしれません

 医学的な証明だけで機械的に判定とはなりません。やはり、最後に決定するのは人、後遺障害認定は”人が審査するもの”と思います。   コロナ下の病院対応は大変です

非該当⇒14級9号:頚椎捻挫(40代男性・神奈川県)

【事案】

タクシー乗車中、後続車に追突され、負傷した。直後から頚部痛、神経症状に悩まされる。

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【事案】

タクシー乗車中、後続車に追突され、負傷した。直後から頚部痛、神経症状に悩まされる。

【問題点】

大変ご多忙のため、なかなか通院ができないところを、職場近くの整形外科になんとか時間を見つけてリハビリ通院していただいた。被害者様本人は後遺障害など考えることなく、症状の改善と早期示談の希望であった。

その後、回復は進まず7か月目、後遺障害申請すべきと説得することに。ところが、申請後1ヶ月で「非該当通知」が届いた。

【立証ポイント】

非該当の通知が届いたのは、緊急事態宣言の出る直前の見通し不明瞭の時期。それでも、急ぎ病院へ追加の診断書を依頼し、1ヶ月後には異議申立手続きが完了、提出とした。こちらの本気度を自賠責調査事務所に示せたのではないか。

資料は整っているはずだったが、初日だけの救急病院と3ヶ月しか通院しなかった地元の町医者にも医療照会が入った。自賠責から疑われたのか?

結果は、約3ヶ月を待って無事に14級9号認定となった。元々、後遺障害申請に消極的だった依頼者を半ば強引に申請させた手前、汚名返上となった。

(令和2年8月)  

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 皆さんは子供の頃、夏休みの宿題への取り組みについて、どのタイプでしたでしょうか?

 毎日コツコツやるタイプ、前半にすべて終わらせて悠々夏休みを過ごすタイプ、8月31日に泣きながらやるタイプ、ふてぶてしく新学期9月に入ってからやるタイプ・・    コロナ渦中ながら、それなりに繁忙を極めた8月、私達も宿題(実績投稿)をため込んでしまいました。もう9月ですが、せっせとUPしていきたいと思います。    さて、後遺障害の認定こそ受傷から計画的に進めるべきです。

 本件は、早期の相談から、骨折箇所と骨折様態を確認し、すでに併合11級の絵を書いていました。その後、治療経過を適時確認し、最終的には12級候補を三つに絞って、症状固定に臨みました。結果は以下の通りです。

周到な準備が勝利を呼びます 

11級相当:脛骨近位端粉砕骨折(40代男性・群馬県)

【事案】

バイクにて直進中、中央線を越えて走行してきた自動車に衝突される。全身を強く打ち、すねを骨折する。救急搬送されたのち、すぐに手術が施行され、約3ヶ月の入院を余儀なくされた。 【問題点】

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【事案】

自動車にて右折待ちのため停止中、後続車に追突される。その衝撃により、玉突き事故となり、下肢をダッシュボード周辺に強打。直後から膝~指先までの痛み、神経症状に悩まされる。半年後も改善なく、脚を引きずるほどの症状。

【問題点】

医師も原因不明、保険会社も「ただの打撲で大げさな!」と思っていたよう。やはりと言うか、事前認定での申請結果は「非該当」。相手保険会社の70万円足らずの提示に、本人もあきらめかけていたところ、見かねた代理店さんが弊所に相談を持ち込んでくれた。

【立証ポイント】

アポ時間の5分前、事務所に歩いてくる本件被害者さんを偶然外で見かけた。脚をかばってのおかしな歩き方を期せず観察できたのです。これは大げさな症状ではないと確信した。

早速、事務所で脚を見せて頂いた。実際に触ってみると、完全な下垂足ではなく、麻痺の度合いも中途半端、おなじみの「腓骨神経麻痺」にしては少し変であった。かつて、1件だけ経験した「脛骨神経麻痺」を疑った。本件は、この素人診断からスタートしたのです。  ←下垂足

翌週、病院同行して主治医に脛骨神経麻痺について相談すると、医師も可能性を感じ、他院にて針筋電図検査と神経伝導速度検査をしていただけることとなった。検査の結果、脛骨神経に著明な数値が計測され、ビンゴ!確定診断となった。その結果を踏まえて、足関節と足指の1本1本を計測していただき、足関節は3/4制限、足指については全廃の数値(今回は神経麻痺のため、ともに自動値を採用)を記載いただいた。

事故対応が追突であったこともあり、事故直後の尋常ではない腫れ方の患部写真等を添付し、信憑性を高めた結果、4ヶ月の再審査にて見事8級相当(足趾:9級15号と足関節:12級7号)認定となった。これで、弁護士介入後のトータルの賠償金は70万円から3300万円に跳ね上がった。およそ47倍は事務所3位の記録。

お金ももちろん大事だが、この脚ではつらい。事故の前の身体に戻りたいという、ご本人のお気持ちが痛いほど分かる案件であった。

(令和2年3月)  

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 コロナ渦中、お見舞い申しあげます。

 この半年、病院同行はなるべく控えておりましたが、どうしても必要な場合は、衛生管理を徹底して臨んできました。関東各県、中部、東北など各地の病院の多くはくに問題なく、医師面談を含め実施できました。しかし、栃木では最大警戒の病院がありました。

 エントランス前にテントを張り、イス・テーブルを並べて職員が入場者全員にチェックを行っています。まず、体温検査、その後に問診票の記載です。まるで初診患者にするように、体調の細かい質問項目が並んでいます。当然、連絡先なども記入する必要があります。そして、東京から来たと聞いて、警戒度はMAX、別のテーブルに誘導されます。恐らく、問診票はしばらく保管されて、感染者が出た場合のフォローに利用されると思います。コロナ感染に対する最大限の体制を敷いていると言えます。

 病院によっては、例えば高齢者の多いリハビリ施設は、そもそも家族ですら面会謝絶が少なくありません。対して、総合病院の多くは入り口にアルコール消毒液が設置されてだけでした。今回の病院を特別に感じた次第です。

   

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 腓骨神経麻痺も十分、珍しい症状ですが、脛骨神経麻痺での認定は事務所初です。かつての相談者様に一例だけありました。その麻痺の程度は軽度でしたが、今回はひどいもので、膝から下に力が入らず、感覚もおかしく、とにかく変なのです。それでも医師を含め、誰も神経麻痺に気づかず・・。ここで、不本意に解決してしまう被害者さんも少なくありません。その点、首の皮一枚で助かった。代理店さんの気づきに感謝です。

 タイトルのように、医療の素人が軽々しく診断名を口にしてはいけません。患者さんにいらぬ予断を与えて、治療の邪魔になることがあるからです。それでも、ある傷病名の予断をもって医師の見解を求めることは、患者の素朴な姿と思います。私達は今まで、この「予断」で何度も医師の検査を仰ぎ、確定診断に漕ぎつけました。つまり、自らの体を治すことはもちろん、損害賠償を立証するに、患者側が自らを診断する能動性は必要と思うのです。医師に対して完全に受動的では・・医師が傷病を見逃すこともあるのです。本件は、その典型例となりました。   私達の経験則が発揮されました!  

非該当⇒8級相当:脛骨神経麻痺(40代男性・埼玉県)

【事案】

自動車にて右折待ちのため停止中、後続車に追突される。その衝撃により、玉突き事故となり、下肢をダッシュボード周辺に強打。直後から膝~指先までの痛み、神経症状に悩まされる。半年後も改善なく、脚を引きずるほどの症状。

【問題点】

医師も原因不明、保険会社も「ただの打撲で大げさな!」と思っていたよう。やはりと言うか、事前認定での申請結果は「非該当」。相手保険会社の70万円足らずの提示に、本人もあきらめかけていたところ、見かねた代理店さんが弊所に相談を持ち込んでくれた。

【立証ポイント】

アポ時間の5分前、事務所に歩いてくる本件被害者さんを偶然外で見かけた。脚をかばってのおかしな歩き方を期せず観察できたのです。これは大げさな症状ではないと確信した。

早速、事務所で脚を見せて頂いた。実際に触ってみると、完全な下垂足ではなく、麻痺の度合いも中途半端、おなじみの「腓骨神経麻痺」にしては少し変であった。かつて、1件だけ経験した「脛骨神経麻痺」を疑った。本件は、この素人診断からスタートしたのです。 続きを読む »

【事案】

自動車にて左折待ち停止中、後続車に衝突される。直後から頚部痛、目眩(めまい)に悩まされる。

【問題点】

受傷機転が比較的軽微なこと、また、事故前にもメニエール病のような目眩が出ていたことがあるとの事で、事故との因果関係が不明確であった。また、耳鼻咽喉科の主治医が完治するまで後遺障害診断書を記載しないという頑な姿勢であった。

【立証ポイント】

すぐに病院同行し、眼振検査の結果等を主治医に説明・開示していただく。その後、後遺障害診断書にも落とし込んでいただくことを予定していたが、後遺障害診断書について説明するも、全くお話を聞いてもらえなかった。それでも事務員の協力を得て、なんとか回収(こっそり検査結果の内容も記載頂いた)した。14級に落とされることを予想していたが、12級13号認定という結果にご本人、ご家族も大喜びであった。

(令和2年6月)

※ 本件は「右外側半規管耳石症(クプラ型)」と後遺障害診断書には記載があったので、少し解説します。

 人間は、耳の奥にある「内耳」で平衡感覚を感じるのですが、その内部は空洞で、内リンパ液という非常に粘性の高い液体で満たされています。その中にあるのが「クプラ」、「耳石」です。これが体の動きや重力の方向を感じ取るセンサーとなっています。「クプラ」は半規管にあり、半規管は3本のアーチ状の管が前、後斜め、水平(三半規管と呼ばれているものです)を向いています。体の回転を感じる役割を果たし、耳石は体の傾きを感じる役割を果たします。

 「耳石」は本来、耳石器という器官の中にあるのですが、それが剥がれて半規管に入り込むと、「クプラ」がその動きを感知し、目眩を発症させるといったメカニズムです。

 

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 私達の仕事、交通事故被害者を救う仕事を被害者さんにプレゼンする場合、最良のスタイルは無料相談会です。相談会には、賠償交渉を担う弁護士、保険手続きを担う者、医療調査を担う者、それぞれの専門家が結集、喧々諤々の議論の上、最良の道を示すことができます。一分野の意見ではなく、色々な分野からの多角的な意見が、解決策の精度を高めていると思います。被害者さんも無料はハードルが低く、気軽に参加できます。    

 交通事故の仕事は通販のように、電話で簡単に契約できるものではありません。何と言っても顔の見える、面談による相談に勝るものはないのです。しかし、現在のコロナ禍ではそれが叶いません。限定的に面談は行っていますが、やはり高齢者や重傷者は敬遠する傾向です。また、重傷者なら平素は直ちに入院先に訪問していますが、病院側が拒絶しがちです。すると、解決までのロードマップを示そうにも、電話やメールだけでは実に心もとなく、十分な契約説明ができません。依頼する側の被害者さんにしてみても、会ったことない人に、自らの重大事を任せられるものではありません。

 新型コロナの影響を最も感じていることは、被害者様との接触不全に極まります。私達の仕事にこそ、3密が必要でした。最近では通信システムを利用してお互い顔見せするなど、工夫をしています。それでも、”被害者さんの面前に専門家が結集する”相談会が最強だったと、今更に感じています。  

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【事案】

バイクで直進中、左方脇道よりの自動車と衝突、鎖骨骨折したもの。鎖骨は肩に近い方、遠位端であるが亀裂骨折レベル。治療は、クラビクルバンドを着用、保存療法とした。

【問題点】

肩関節の可動域制限が続いたが、骨折様態から回復の方向へ。すると、神経症状の14級9号の確保が現実的となる。過度な可動域制限の数値で、機能障害を狙うと自賠責の怒りを買う。「骨折部の癒合良好であり、このような高度な関節可動域制限の原因となる客観的所見に乏しいことから・・・」とお決まりの回答が待っている。

【立証ポイント】

事前に画像を観ていれば、間違った等級申請はしない。肩関節の計測はするものの、主訴はあくまで痛みの継続。確実な等級認定へ誘導した。

(令和2年8月)

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 完全な100:0の加害者からの相談は少ないものです。しかし、60:40など、微妙に自分が悪い事故の相談はなかなかに難しい。

 まず、過失割合の交渉は弁護士の仕事です。明らかに自分の過失が大きい事故のケース、この場合のコントロールは注意が必要です。

 ご自身の保険に人身傷害や車両保険など、相手からの賠償支払いなくとも、ある程度損害の回復が図れるケースは、相手の出方次第です。通常は、相手が争う姿勢を見せれば、こちらも弁護士を立てて対抗します。とくに、相手が不当な請求をしてきた場合です。一方、相手が保険の範囲で我慢してくれれば、争う必要はありません。都合のよい考えではありますが。私達としては、寝た子を起さぬよう、穏便に進めることになります。

 やはり、万全の保険加入があれば安心です。逆に、任意保険の加入なくば、相手からの請求金額は直接、自身のお財布に向けられるものになります。仮に、自賠責保険で間に合う額であればよいのですが、相手が自賠内で許してくれることを期待するしかない状態になります。

 数多くの交通事故で、その解決を左右するものは、何といっても「保険」です。 保険設計で、既に勝敗が決しているとさえ思います。    

 

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